- 2000年04月05日(水) 4月4日は……?
「4月4日」は……?
(ほぼ同じような内容の書き込みを「家族機能研究所」の掲示板にしました。これは転載+編集したものです)
☆みなさんにバラしてしまいますね。
私の名前は、本当は「やき」といいます。
(あっ、書き始めてから恥ずかしくなってきた(^^;)
もちろん、本名ではありませんが、自分にとって大切な時代、本当にそう呼ばれていた名前です。
(「えっ、あのヤキ(定)?!」とびっくりした人は、メールくださいね)
ただ、当時「ヤキ」では恥ずかしかったので、なんとかしてカッコいい名前にしたいと思って、
「ジャッキー」を流行らせようとして失敗して、けっきょく良くて「ヤキ」、
悪くて「焼定」(<「こっちの方が本物だ」と思ってくれてた人もいたみたいだし、「それがルール」という部分もあったのだけど(^^;)と呼ばれていました。
彼女からも「ヤキ」と呼ばれていたし、……婚家でもお姑さんから「ヤキ」って呼ばれてた!
だから、「本名」みたいなものです。……って、私はいったいいくつ「本名」があるんだろう(^^;
たぶん、アイデンティティが揺らいでいるせいでころころ変わるのだと思うので、おつきあいのほどを。
ただ、これからも、「じゃっきー」や「里花」で呼ばれればちゃんと振り向きます。
人の名前って、一度呼び始めた名前はなかなか変えられないものだから。
その人にとって、最も呼びなれた名前が、その人にとっての私の「本名」だから。
☆タイトル「4月4日」は……「トランスジェンダーの日」だって!
理由は「3月3日=女の子の日」「5月5日=男の子の日」で、そのちょうど中間に当たるから
だそうです。
(ちゃんと「記念日協会」に登録されている;だから詳しいカレンダーには載っているらしい)
ただ、それに対して強い不快感を持つ人も多いらしいです。
理由は「私は3月3日 or 5月5日の人間であって、4月4日ではない!」と思うからです。
確かに「4月4日」で止められてしまったら辛いなあ、という気もしますが、
私、だんだん「それでもいいや」という気がしてきてしまった(^^;
(身体だけはなんとかしなければ耐えられないのだけど……)
☆で、その4月4日。
実は、「産婦人科」に行ったのです。
「え?!」と思いますか? 「おいおい(-_-; それだけはヤメロ」とか思いますか?
えへへー、実は血液検査でした。
初めは「4月4日」のことに気がつかなくて、後から
「なんていう吉日に受診できたんだろう♪」
って、ちょっと足元が10cmぐらい浮かんでしまった(=浮かれてしまった)のですが。
私が現在受けているホルモン療法が質の悪い副作用を招いていないかどうか、調べてもらうためです。
もちろん、ほとんどの検査は「内科」でもできるのですが、性ホルモンに関わる部分もあって、
産婦人科が最適なのです。
私にとって、(元配偶者の妊娠〜出産の時以外、っていうか自分のために行ったのは)初めてのことだったので
ちょっと緊張してしまいました。
けれど、とてもよい経験ができたと思います。
面白かったのは、ちょうどお昼頃で、テレビで「笑っていいとも!」やっていて
松本明子がゲストだったんですけれど、妊娠8ヶ月なのね。
その彼女がいろいろおしゃべりするのを見たり聞いたりしているうちに、なんだかほんわかした気持ちになってしまいました。
また、第11週から始まって「胎児は今頃このくらいの大きさ」っていうキューピー人形が並んでおり、
(いちおう超音波なんかで「影」を見せてもらったことはあったけど)
はっきりしたかたちのものを見ることができて
……
ちょっと癒された思いでした。
それと、看護婦さんがとてもいきいきとしているの!!
そこの病院だけなのか、産婦人科ってどこでもそうなのか分からないけれど、
なんとなく看護婦さんの仕事に対する「プロのプライド」みたいなものを感じて、
カッコいいなあ、と思ってしまいました。
先生は男性だったんだけれど、もしかしたら専門家である先生を例外としてそれ以外の
男性が介在しない環境(?)
のおかげで、魅力がくっきり現われてきたのかな、なんてそんなことまで思っちゃった。
とにかく、とても印象的だったし、それに、優しく扱ってくれました。
自分としては(何せ外見はほとんど女性には見えないので(^^;)
「何しに来たの?」とか「あんたはムリよ」とかいう表情をされるのでは、と危惧していたので、
とっても嬉しかった……!!
☆就職、いったん決まりかけてそれからまた覆して、でも「やっぱり来てほしい」といわれたので、
服装のこと(ネクタイが着けられない(^^;)や不安定なところがあることなんかも話して、
「万が一のときは回りのスタッフがフォローできるから」ということで私も納得して、
決めました。
(ネクタイが着けられないのは、それこそ
「何を甘えているんだ?」と言われそうですが、
「男の制服」が息苦しくて仕方ないので…… 何度かやってはみたんですが、ダメでした……。)
☆それから、夕方の町を「RLT(?)」してました。
楽器屋さんで「電池式のアンプ」について問い合わせたり(道端でベース弾きたい!! でも、そのままだとほとんど音が聞こえない……)、
本屋さんでは自分が「タイムカプセル」にいるような気分になったり(注文したつもりだった本=上野千鶴子「発情装置」=が、実はなんにもしてなかった;ちゃんと店頭の書架にあった;店員のお兄さん、ごめんなさい! 決してあなたが優しそうで、ちょっと好みのタイプだったからじゃないのよ(^^;)、
「SUBWAY」でサラダとハーブティーをいただきながら
AERA MOOKの「哲学がわかる。」を読んだり(? それは「RLT」じゃあないだろー?!)、
……
☆で、けっこう疲れて家に帰ったのだけれど、パソコンを開けてオンラインにしたら、ゆりこさんがチャットにご招待してくれて、……
とっても楽しかった!!
チャットって、本当に楽しいね!
(なんか自分勝手に楽しみすぎかも(^^; 相変わらず一人でどんどん書いちゃうし(^^; 言葉を飲み込んでしまった人、本当にごめんなさいm(__)m)
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そういうわけで、状態がいい私でした。
(つい見せびらかすようになってしまったけれど、
「私はこんなにひどいのに!!」って落ち込んでしまう人がいたら、どうしよう……
そんなふうに感じてしまった人は、できたらこう思ってくださいね:
「じゃっきーだかやきだか知らないけど、この人は今『躁状態』なんだ。
後で辛いんだろうな……」
私自身、この幸福感が「束の間のもの」であるような気がして怖いです。
でも、だからこそよけいに、人に見せびらかしてでも浸っていたいんです……
ユルシテッ!!)