---□□草原で独り言□□---

2002年03月30日(土) お祭りの日だったけれど

地域のお祭りがありました。

親戚であつまって、みんなで夕食を食べるのが習慣。
私の家族も4人、一緒に祖父母の家へ。
そこには、年に3回の長期休みにだけ帰ってくる
おじさんとおばさん、そしてその子供である従姉妹達の3人もいる。
従姉妹のその3人のうち1人はまだ3歳ほどの小さな女の子。
もう1人は小学生、1人は4月から中学2年。
でも、そのわりにとても幼い子達。

夕食を食べ終わって、神社からの祭りの開始の花火の音が響く。
時刻は7時。
外はもう暗くて、夜。
玄関に飾ってあるちょうちんがやけに趣き深く感じた。

暗い夜道を、神社からもれる黄色い明かりを見ながら
わくわくしてはしゃぐ従姉妹たち。
おじさんの手をひっぱりながら、はやく行こうと一生懸命だ。

神社には屋台が並ぶ。
いつもは誰もこないようなごく普通の小さな神社、今日だけは違う。
地域の子供、その両親、若者・・・とにかく人がたくさん。
本当に小さな空間に、ところせましと屋台、くじ引き、おもちゃやが並ぶ。
いとこたちとは別行動になり、
私は中学時代からの友達と待ち合わせて、
1時間程ずっと楽しくしゃべっていた。
「はやいね〜、高校生になってもう一年だよ!」友達が言う。
なんだか不思議な気持ちになりながらも私も言った。
「本当。もう一年終ったんだね〜。」
たしか一年前も、この場にいた。
もう中学卒業したんだって思いながら、神社にお参りしてた。
何だかんだ言いつつも、しっかり時間ってすぎてるもんだなあ・・・。

祭りから戻って、再び祖父母の家え帰ると、
みんなもう戻っていた。
う〜ん私、長話してたのね(笑

それから、親戚一同そろって、夕食後のお茶。
こたつに入ってくつろぐ祖父に、
3歳のいとこが祖父のひざにのりながら、耳をひっぱって遊ぶ。
「お゛〜、いてえ、いてえ」
といいながらも祖父は嬉しそうに笑う。
となりの祖母も嬉しそう。
それを見て、謎の言葉を発しながら
さらに楽しそうに、きゃっきゃと笑いながら祖父にじゃれつくいとこ。
こたつを囲むみんなはこやかに笑っていた。

そんな光景を見て
とても和やかに思いながら

だけど・・・ふと、

なんだかもの悲しいような、そんな気持ちにもなった。
私は、幸せなことだけれど「お葬式」というものに出たことがない。
ということの意味、
もちろん祖父母4人、まだいる。
いつか・・・いつか、この、みんながいる光景から
祖父や、祖母が消えてしまうのだろうか。
・・・そんな日が来るのだろうか。
お祭りの日で、誰もが楽しかったであろう日だったけれど、
私にはあまりに幸せな光景で、
ふと悲しくなったりした日でした。
そして、今の大切さを感じた日でもありました。

ああ、祭りの日だったはずなんだけどなぁ・・・(笑
っていうか、突然そんなことを思うなよ私ー


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S.Soraka [MAIL]