---□□草原で独り言□□---

2003年07月11日(金) 人を嫌うこと

人はだれだってウマが合わないっていうのはあって、
それは友達の中でもそういうのがある。

なぜなら、価値観の違いって絶対あると思うから。
みんなが同じ価値観であるなんてありえないし、
人の思うことに基準なんてない。
「常識」って言葉はなんて不安定だろう。
ある人にとっては常識であっても、
またある人には常識ではないことなんていくらでもあって、
正しいことはどれかなんて結局よくわからない。
だから、人は価値観が似ている人との方がウマがあうのだろうと思う。


はたまた、前は仲良くなかったのに、話してみたら…ってこともあったり、
仲良かったはずなのなのに、いつのまにか距離をおいていたってこともある。

それは、人は変わるからだろうと思う。
私達はいつも何かを知ったり、学んだりして変わって行く。
そうしているうちに、今までは基準とか価値観とかが似ていた友達でも、
少しずつ誤差はでてくるんだろう。


そうしているうちに、人は人を嫌ってく。
仲が悪くなっていく。

最近私はよく思うようになった。
「人と必ず仲良い関係でいこう」と
無理に壊れかけているその人との関係の中であがくから、
「あぁ、面倒くさい」と思うようになって、
終いには相手が憎くなるんだ。価値観のずれは否めない。
しょうがないことだ。

だけど、時々、「あざけわらう」ように人嫌いになる人がいる。
「きもいから〜」とか言ってる人がいる。

これは許せない。
これは、「人を嫌う」とかそういうレベルじゃない。
ただ「見下している」だけ。
人を見下すことで、悪口言ったり、自分を上にみたりして、
楽しむために人を見下してる。

「人を嫌うこと」ってそんな簡単にできるものなんだろうか?
キレイごと言ってますか?
いや、そんなことはない。
人を嫌うってエネルギーがいりませんか?
会っても気まずかったり、無視したりとかって、
いくら嫌いな人に対してのことでも、
心にどすっとした重いものを背負うじゃないですか。
人を好きなことは、心軽やかだし、
別に普通の人とは、別段仲良くしたりしなくてもいいわけだから正負もない。
私は「気あわないかもなぁ〜」と思うことはあっても、
心から嫌いになりきるって、逆にあんまりできない気がする。
「私この人嫌い」って思うのは何の得にもならないし、心に楽しくない。
やっぱり、これってキレイごとか?
でもどうしても思う。
人ってそんなに簡単に、人を心から嫌いになれるものだろうか?
特に、友達という関係において。


まぁここまで色々書いたけれど、
結局、本当の友達同士っていうのはずっと離れないものなんだろう。
基準が違ってきたって「私あんたスキよ☆」と思うかもしれないし、
あるいは「気あわない…」なんて感じても、
結局なんだかんだでまた仲良く戻っていったりして。
本当の友達は人生で何人あえるかあえないかだと思うけれど。


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S.Soraka [MAIL]