---□□草原で独り言□□---

2004年12月16日(木) 素晴らしい先輩

私には同じ歌の先生についている、4年生の先輩がいる。
とてもしっかりした先輩で、
だけど「強い」と一言で言い切れるという感じではなはなく、
「いつも悩みと葛藤することを放棄しない強さ」を
その先輩からはひしひしと感じる。
そして、その先輩のとても人間的にも尊敬するところは、
悩む事の苦しさを知っているからこそ、
他の悩んでいる人の力になってあげたいと心から願うその姿。

先輩はいつもいろいろ悩んでいるそうだ。
精神的にマイナス思考が強いらしい。
けれど、先輩はその苦しい顔を人には見せない、
いつも笑いながらその話しをしてくれる。
私が色々な事を相談すると、
「私もそんなことあったよ」って、
自分のとても苦しかったり、悩んだりした事を話してくれる。
時折冗談も交えながら、話してくれる。

そうすると、
「ああ、先輩も同じ事悩んでいたんだ〜」
って思える。
先輩が笑って話していると
「ああ、なんとかなりそうかも〜」
って思える。

私だったら、そんな素敵な先輩になれるだろうか?って思う。
自分の内面を人に見せるのってとても勇気がいりませんか?
それを、気心知れた仲間に打ち明けるのならまだしも、
年下の後輩の相談に
自分の心の内をうちあけてまで、話をしてくれるんですよ。
それは、私は何も先輩の力になんかなれないのに、
先輩は「話してあげてもいい」って信頼してくれたって事なんじゃないですか?
私だったら心を打ち明けてまで、後輩の相談に答えを導き出してあげようって思えるかな。
私だったら、きっとそんなにできない…
きっと…そこまで可愛がることもなさそうだし、信頼もしきれない。

先輩は、人の痛みを、自分の痛みに置き換えてしまうくらい優しいんだ。
自分があんまりにも苦しくて、それはとても辛いことだって知ってるから、
苦しんでいる人をほうっておけないんだ。

私は、悩みをこえた人は、誰よりも強いのだと思う。
だから、
自分が悩みを抱えても、試練だと思うようにしよう。
それを乗り越えたとき、乗り越えようとしているとき、
人は強くなるから。


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S.Soraka [MAIL]