---□□草原で独り言□□---

2006年01月14日(土) 帰り道の一本の木

苦しいことがあるなら
悲しいことがあるなら
私のもとへきて泣くといい

おまえのために
風を呼んであげよう
雲に太陽を見せてもらおう

淋しいのなら
虚しいのなら
私の葉を連れてゆけ

おまえのもとへ
朝日のたびに
花が詩を届けてくれる

帰るところがないのなら
私のところへ帰っておいで
私はどこへも行きやしない
ずっとここに在るだろう

地べたがかたい灰色になろうとも
人が私の花を忘れても
あの猫が旅にたとうとも
私はここから動かない
おまえが来るというのなら
そのたびに甦らせてあげよう
風の空気の
幸せ香る幼い記憶
夕日のにおいの
あたたかかった心の記憶


 < 過去  INDEX  未来 >


S.Soraka [MAIL]