---□□草原で独り言□□---

2006年05月06日(土) かえるの声

今日(実際は5日ですが)、日が沈んだ頃外にでました。
長野の実家では、小さな細い道をはさんだ隣に田んぼがあります。少しだけ青い色が交じるようなな暗い夕方。私はジャージ姿で外にでました。
ゲコ コッ クウィ キーコ
ゲコ キロッ ケコ ケロ
とにかくいろんな鳴き声がすごい剣幕で鳴きまくってました。涼しくて、暑い、そんな暗くなった時間、雰囲気は完全にかえるの大騒ぎが支配していました。だけど、それは全然嫌なうるささじゃなくて。すごく心地いい。そういえば、こんな風にかえるの大騒ぎをきくのは二年ぶりくらいかもしれない。なんだかいっぱいにつまったイライラとかモヤモヤとかで、心がぱんぱんだったのに。この声がその心に穴を空けて、すがすがしい涼しさが吹き抜けるようだった。その音を背に、私は思わず道を走りだしたくなり、かけだした。
夜の12:00になっても、かえるたちは大騒ぎ。いつ耳をすましても鳴いている。そして、「あれ、静かになった」っとすべてが突然鳴き止むこともある。沈黙が少し。あるいは長く。だけど、一匹が思いついたように ケコ と声を出すと、徐々にどんどん大合唱になっていく。まるで一人がしゃべりだすと一気にみんなまで話しだす教室のように。
私はたぶん生まれてから高校三年生まで、毎年この季節にこの音を聞いて育ってきました。今日あらためて聞こえたかえるの声に、自分の心の裸が一瞬だけ見えた気がしました。


 < 過去  INDEX  未来 >


S.Soraka [MAIL]