---□□草原で独り言□□---

2006年10月19日(木) 繰り返される程に色褪せてしまう言葉

何故なんだろう、人に伝わってほしい想いに限って、口にされるほど色褪せてしまう。「愛」とか「優しさ」とか「希望」とか。伝えてたい想いがあって、なのに、その言葉を口にしたとたん、その人の想いは周りから真意を欠かれてしまうんだ。「そんなものはキレイごとにすぎない」と。想いを切り捨てられて、誤解されて、否定されて。もっと伝えようと頑張ってまた言葉にして、けれど皮肉にもそういう言葉は繰り返せば繰り返すほど重みを失って、色褪せて聞こえてしまう。どうしてなんだろう。皮肉な言葉は何度繰り返されても、耳に焼き付いて離れないのに。皮肉な言葉には、人は簡単に頷くのに。繰り返される程に人々に広まっていくのに。


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S.Soraka [MAIL]