---□□草原で独り言□□---

2006年12月29日(金) 「心」から

人と真に友達になりたいと思ったとき、
いつも仮面をかぶっていると、いつか壁にぶちあたることになる。

仲良くなってきたところで、油断して
思わずその面をはずしてしまうんだ。
といっても、はずしたその人格が本来なのだろうけれど。
自分の性格の悪さを私は自覚している。
そのままでは醜いことも、人に嫌われるであろうことも知っている
だから仮面をかぶっている。
なるたけ「否定的なことを言わない」を言わないようにしている。
ちょっと意見が食い違うときとか、
話を聞いていて納得できないときとか、
なんだかイ苛々してくるときとか、
私はよく「否定」をしたくなることが多い。
それも攻撃のように。
私の心の中にはいつもそういうのがうずまいているんだ。
きっと自分に自信がないからこその、虚栄なのだ。
「弱い犬ほどよくほえる」とはよく言ったものだと思う。
そんな自分を、バレたくない。
だからなるべく、何も考えていないように。
だからなるべく、どうでもいいよーというように。
だからなるべく、笑っているように。
そういう仮面をかぶってる。

でも、もう「仮面」とかわからなくなってきた。
「仮面をかぶること」が悪いことかも。
私は本来の自分の性格の捻くれさが嫌だと思って、
理想の顔をしているんだ。
仮面をかぶることは、理想に近づこうとしていることでもあるんじゃないのか。
それすらも、私の性格じゃないのか。
「黒い心を醜いと思って、変わりたいと思う」それも私の性格だ。
一時期、考えたことがある。
仮面が顔にはりついて、もう絶対はがれなくなって、
同化して、本来の顔を塗り替えてくれないかと。
でも、私の性格の黒さはまだまだしつこく心に巣くっている。
普段はかくしていても
「仲良くなった、きっと嫌われることはもうない」
そう思って油断して仮面がすこし緩んだとたん、
そいつはここぞと顔をのぞかせてくる。
そして、後にのこるのは自己嫌悪。
どうしてあのとき油断したのか、と。
どうしてあのときダメな自分を抑えられなかったのか、と。

また決意しなおして、仮面をつける。
でも、これはすごく、疲れる。
24時間続けると、顔がつかれる。
なんだか自分が何者なんだろうと思う。

本当は、「顔」からでなくて、
「心」から人格を変えるのが一番確かなんだ。
そうするにはどうしたらいい。
私は何を捨てたらいい。
私は何を得たらいい。
私は何を決意したらいい。


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S.Soraka [MAIL]