たいていのことは笑って流せる
失礼なこといわれても
当たってなければ
あははは と愛想笑いする

だけど時々
当たってることや
気にしている自分のコンプレックスを
突いてくる人がいる

それを言われると
まるで空気が一瞬ハタと音をたてて停まり
頭から背筋にさぁっと血の温みが下がる

要は　焦るのだ

いつもの社交辞令をみやぶられた
醜い一面がばれたかもしれない

思考はパニックの中
回転回転ひたすら回り
必死に言葉をつむぎ
己の仮面をまた作る