ふつうっぽい日記
もくじ過去未来


2002年08月08日(木) いつかの私たちが、そうなるように。

今日は、3階の人が引越していった。朝9時前後くらいから大きな引越しトラックが止まっていて、どやどやと騒がしかった。3時間くらいで、荷物は詰め込まれたらしく、12時過ぎにはトラックは駐車場から姿を消した。その世帯は4人家族で子どもが2人いる。1人はまだ乳飲み子である。ママさんも小学校のバレーボールのサークルに入っているとかで、友達も多いようで、公然と井戸端会議の拡大判(総集編?)が執り行われていた。ママさん友達は10人弱いたようで、それぞれに子どもが2人くらい引っ付いていて、お別れの儀が賑々しく駐車場で開催され(笑)ベランダに干した布団を取り込む時に、圧倒された。「ハイ!チーズ!」なんて声も聞こえていたので、記念写真も撮っていたようだ。赤ちゃんではなく、大きい方の子ども(小学1年生)は、まだ、引越しの別れっていうのがピンときていないのか(もしかしたら、実はそんなに遠方に越すのではないのかもしれない)母親から「ほら!ご挨拶なさい!」と言われるまで、おいかけごっこをして遊んでいたようだった。しょうがなく「ありがとうございましたぁ!」と叫び、引越す家族を乗せた車はゆっくりと駐車場を出ていく。でも、ギャラリー達はなおも詰め寄り、最後のお別れの雄たけび(?)をあげる。ベランダからその様子を私はひそかに見守るしかできなかった。子どものチカラ、母親のチカラ。

そんなこんなで、午前中は何やら騒がしかったのだけど、夕方は静かだった。「ちょっと!なにしてんの!やめなさい!」とかいう母親の叱る声が近くで聞こえないんだな、と思うと少しだけ寂しいなと思った。まあ、所詮賃貸マンション。入れ代わりはどうしても避けられない。いつかの私たちが、そうなるように。


KAZU |MAIL