ふつうっぽい日記
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2006年06月08日(木) 読書

友人からのお勧めの本を読み終えた。
少しずつ、寝る前に読んだりして、大きく5回くらいで読み終えただろうか。
今日は、締め切りの仕事などもなく、(一応は決めていた計画はあったが適当に流した)福岡行きの疲れも出て、家の中でどろどろすごした。天気も微妙な感じだったし。

中途半端な空模様ならば、いっそのこと、激しい雨のほうが潔いのに。
ま、それが梅雨なんだけど。

気づいたら3時を回っていて、ちょっと本でも読むか…とベッドにゴロンとなった。
約2時間くらいでその本は終わった。多分、集中して読めば2時間で読み終えることができるものだったりするのかもしれない。
その本は泣きが入った。クライマックスでとかいうそんなんじゃなくて、途中途中、「今日はここまでにしよう」と区切ったその時その時に。一人で眠る前のひとときに読む事が多かったから、いろんなものが妄想され想像されたのだと思う(客観的にすることで落ち着かそうとしている私だ)

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麻衣さんという方が「さくらが咲いたよ」という歌を3月頃にリリースした。
その歌は10年以上前に久石譲のアルバムで聴いた事があった。
久石さんといえば、サウンドトラックというイメージがあって、歌が入っていたのは印象的だった。あ、歌声は久石さんではない、誰か女性の声。多分、曲を作ったんだろう。
その歌っていうのが、のほほんと桜の時期に聴きたいとかいうそんなんじゃないのだ。
「…男は不安に荒れ狂う女があまりに美しすぎて…さくらが咲いたよ地獄獣路 命惜しかろと屍が嗤う…はらはらこぼれた血染めのかんざし…」
おどろおどろしいような歌詞なのだけど、私は好きだったりする。実は久石さんの曲だから、という単純な理由だからかもしれないけど。
ちゃんと調べてないが、麻衣さんというのは久石さんの娘さんで、ナウシカの声をやった人らしい。
麻衣さんの声は、ナウシカの声の人なんだ…と思って聴いてしまうからか、最初に聴いた「さくらが咲いたよ」に比べるとファンタジックな感じがした。

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その本の舞台は東京の他に、小倉やら筑豊やら九州は福岡。
正確には後に東京に移るといったほうがいいか。
「読み終わる頃、泣けます。母の愛情を感じるというか…」というのが友人からのメッセージだったが、読み終わる頃どころではなかった…
筆者の出身地(圏)と私が同じというあたりにも親近感があったのだと思う。
方言が出てくるが、おばあちゃんやおばちゃん、おじちゃんは確かにこんな感じだなぁなんて思ったりして。まぁ、自分も方言は話すが、おばちゃんには勝てない。
そして、しみじみと福岡行きで現地の人(福岡の人)のしゃべりの方言をきいている私がいた。
父や母や妹や。20年以上一緒に住んだこともありながら、彼らが方言を、それもなんだか温かそうに思える言葉を発していたんだなぁ…なんて思うのだった。



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「あっという間に70歳になりそうやけん、そうなったらもうどうなるか分からんたいね。お父さんには、ほら、跡取りがおらんやろ…」

「お母さんね、ハワイに行ってみたい。あんた、連れていってくれんね?グアムのほうが安い?…でもやっぱりハワイに行きたい…」

「あのとき、お母さんもお揃いので黒いのがあったやん?あれば買っとけばよかったね」

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この1年はたしかに、自分ら夫婦もどうなるか分からないところがあるけど、それはそれでなるようになる(はず)





KAZU |MAIL