ふつうっぽい日記
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2009年03月25日(水) |
ある煮え切らない思い |
卒業式でのお話から。 話される時間がちょっぴり長くて、実のところ、何が言いたかったのか、緊張も手伝って理解する感覚が鈍くなっていた私です。
自分の中で勝手に辻褄を合わせてお話を再構成してみました。
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人間は心の中に透明なコップの水を持っています。 (水が入ったガラスのコップを取り出す) いま、透明な水が皆さんには見えると思います。 もし、これが透明な水ではなく、濁っていたらどうでしょう。 そして、もし、自分でその水の色が分からなかったのなら、 皆さんはどうしますか。 自分では自分のことを分かっているつもりでも分からないものです。
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そっとしておく思いやり。 思いやりとしての声かけ。
ある言葉の相手への浸透具合は、それぞれ。
この半年、自分の価値観や感覚とは、かけ離れたタイプ(今まで出会った事がないタイプ)の方と、自分を奮い立たせて関わりました。 感覚のギャップに振り回されたこともありました。 自分を責めたこともありました。 「言いたい事は遠慮せず言ってください」と、ずっしりと構えたふりをしたつもりで、実際に言われた言葉に圧倒されて自分を見失いそうにもなりました。
私は、この方と関わりのひとまずの「けじめ」と、これまでの「感謝」の気持ち、そして、この方のこれからの人生が奥行きがあるものとなるようにささやかな願いをこめて、こう伝えました。
…あなたは、今までに会ったことのないタイプの人でした。あなたと出会ったことで、まだまだ私が知らないタイプの人がいると思いました。私が、「ふつう」こうするんじゃないかと思っていることでも、違っていて、とても新鮮でした。…
私の中では、褒め言葉なのです。(「ふつう」はどうなのでしょう?) 同じことを誰かに言われたら、嬉しく思います。
私からこの言葉を「聞かされた」この方は、悔しそうな表情を押し殺しているような感じに見えました。おそらく、「傷ついてしまった」のだと思います。
人に対して「新鮮」というのは失礼だったのでしょうか。 この言葉を私が伝えた日の会合で再び会った時。 「ある友人にあなたから言われたことを話してみたら、それって結構キツくない?って言われました」と、言ってきました。
人間関係を構築するにあたっては、「これってどんなもの?」「どういう意味だと思う?」と、第三者の声を聞きたくなることはあるものです。 いろんな声を参考にしながら、でも、最終的には自分の中で整理をして、自分の言葉で思いを伝えるものではありませんか?
この方を思いやるとしたら、どういう言葉をかけてやればよかったのでしょう。
「ふつう」とは何か。 私の人生のテーマです。 学ぶ心を忘れずに、信念をもって過ごしていきたいとおもいます。
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