ふつうっぽい日記
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2011年02月18日(金) すがすがしい一歩成長の足跡

昨日、連休にバス旅行をした年輩の女性と電話でお話。
天候が悪くて、予定とは違うルートをとることになり、大変だったことをまず伝えてきた。「ふんだりけったり」みたいな感じで、ネガティブな感情が漂っているのかな?と思われた。
しかし、「へぇ〜。」と相づちを打ちながら聴いていると、食事の話に変わり、その素敵さ、感動について熱く語ってきた。
そして、「主人とまた行けるといいねぇって言ったんですよ」と括った。
「それはそれは、有意義な週末を過ごされたようでよかったですね」とお伝え。
ちょっとしたこういうやりとりも「傾聴」の仲間なのかもしれない。

想定外な出来事があると、そのインパクトが強くてなんとも気持ちが不愉快に傾くこともあるけど、一連の流れでみると「美味しい」「幸せな」出来事もちゃんとあるものだ。


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このところ、「脳」に関する本をいろいろと読んでいる。
それらの本からの「ほむほむ」エピソード。
印象的だった言葉など。


「中年」という年齢層において、「名前が出て来ない」とか「白髪が増えた」とか「抜け毛が多くなった」といった老化に脅かされる。
そういう表面的な衰えから、脳の内部もその機能が低下してきていると考えてしまう傾向にある。

だいたい脳内の機能って意識できることなのか?
理解することができるものなのか?
見えないのに?

高齢者を見ていると、認知症(痴呆)や身体が不自由になり車椅子での生活が待っているのではないかと不安になりがち。
しかし、「中年」の脳内の細胞は、進化のピークであるそうだ。
脳をスキャンすると白い脂肪質の細胞が増えていることが継続研究で分かってきたという。
その進化の過程で、「名前が出て来ない」といった記憶領域に「ずれ」が起こっているのだそうだ。
たしかにその「ずれ」具合は気になることである。

十代の少年たちと比べると、中年という発達段階では、思慮分別がついていて、賢い判断ができるようになっている。
中年期は物事を全体的に見通した上で目の前で起こっている状況を冷静に受け止め受容できる視力も培われている。

「細心の注意を払える」パイロット、「熟練した」専門職のように、それまでに経験を積んできたものや磨いてきたものが「才能」のように現れる時期が中年期ともいえる。


「知恵」という言葉は年齢に関係なく表現で使うことはある。
中年期は本当の意味での「知恵」が誕生する時期であるそうだ。


ある「行動」があり、「気づき」、「理解」し、「受容」していく流れ。
「受容」の後、すがすがしい一歩成長した自分が完成している気がする。

こう考えると、目の前で起こる理解し難い出来事や人との関わりも自分を成長させてくれる教材ということになりそうだ。


KAZU |MAIL