ふつうっぽい日記
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2013年12月07日(土) |
運ばれてくる言葉に罪はない |
忘れた頃に、やってくるあるダイレクトメール。 クーポンマガジンを見て去年2回ほど行った美容室だ。 3ヶ月おきくらいに美容室には行っている。 去年のその2回は、急に思い立ったのと近所で適当なところがあればという限定的なものであった。 それ以外は、別のとある美容室1カ所にずっと通っているのだ。
たった2回の来店であったにも関わらず、営業用の葉書や封書を使って、自筆でその美容師はちょっとしたメッセージを送ってくるのだ。 たしかに初回の来店で、住所を書いてしまったのはわたしであり、こういう案内的メッセージが来てもおかしくない。
美容室に行きたいと急に思い立つというのはこの2回だけではなかった。 曖昧な記憶をたどれば、うち1回は「ぎっくり腰」的な状態の後であり、美容師との語らいで腰痛の話をしたのだ。 たまに届くメッセージには 「その後、腰は大丈夫ですか」と必ず書いてあるのだ。 「この客が来ないのは、腰を痛めたからであろう」という推測が大きいのか。 いや、そう書いて、折り合いをつけているのであろう。 この美容師は頻度はどうであれお客一人一人を大切にする人なのであろう。 わたしの2回ほどの来店で、その美容師さんは「父」になったのだ。 正確にはこれから「父になる」(なった、という過去形ではない)。 彼にとっては、人生の転機の時期であったといえるであろう。 同じようにわたしにとっては、揺れていた時期でもあった。
わたしの揺れは、腰痛も一つではあったが。今となれば、腰痛の期間はたった3日間だ。 腰痛らしい腰痛を意識的に経験したのが去年の8月だった。 結果として3日間であったが、1日目はこの痛みが一生続くのではないかという不安にみっちりと支配されていた。 その間にその美容室へ1度行ったに過ぎない。 一方では、その間にかれこれ結成20年の友人との再会もあった。 その友人とは今年、計画的に集まり食事をした。
おそらく便りをよこしてくれている美容室へは今後も行かないであろう。 それでもわたしはもしかしたら今後も届けられるかもしれないメッセージを受け取ることは受けて入れていくのだ。 「浮気」なんて書けば問題的であるが、サービスを受ける店の選択という次元において、「浮気」を実行するのは罪ではないはずだ。 行きつけの店ではない他の店を「浮気的」に利用してみることによって、さらに行きつけの店の良さが浮き出るともいえる。
そろそろ、前髪が伸びてうっとうしくなってきた。
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