千己の(非?)日常

2007年05月24日(木) 方言考察。

沢吉の方言バトンの回答を読んで、「あー、やっぱり同じ県でもちょっと違うなー」と思った私。
「アッチャ」を「おばさん」と訳さず、「(その辺の)にいちゃん」のことだと思ったら、違ってました。
まあ、でも、これも方言のおもしろさ。
ちなみに、私の実家から沢吉が住んでいるところへ行くには、車で40分以上かかります。



私は、親と電話をしているときに、よく方言が出ます。
秋田弁まるだしです。

また、最近では「どうした?」を「なした?」とポロッと言ってしまいます。
いいんだ。秋田弁万歳!(笑)

で、ちょっと思い出したんですけどね。
うちの地域には、こんな言葉遊びがあるんですよ。

「あんべさん。あんべわりんだばあんべびょういんさあんべ」

(訳:アベさん。具合が悪いんなら、アベ病院に行こう)

1回目と3回目の「あんべ」は名字の「アベ」のこと。
2回目の「あんべ(もしくはあんべぇ)」は「具合(塩梅から来ている)」のこと。
4回目の「あんべ」は「行こう」のこと。
この例文結構好き。(笑)

あと、親しい仲の場合ですが、

「どさ?」「ゆさ。」

で会話が成立します。
この訳は、「どこに(行くの)?」「銭湯〔温泉でも可〕に(行くの)。」です。
これだけでも十分に短い会話だけど、これで驚いちゃいけません。
世の中にはもっと短い会話があるんですよ。

主に、家族内(今は使うとしても、祖父母との会話かな?)で成立するもので、

「け」「く」

・・・・・・もはや、2語というよりは2文字。
一人あたり1文字しか発していません。(笑)
この訳は「食べなさい」「(うん、わかった)食べるね」です。

龍田は保育園から小学校まで、学校が終わると祖父母の家に預けられていたので、昼食時によくこれでコミュニケーションを取っていました。
一見、素っ気ないように思えますが、()内の省略されている部分は、2者の間では通じているため問題なし。
そりゃ、他にもちゃんと会話しますけどね。
それに、ここまでコテコテの秋田弁は、爺ちゃん婆ちゃん相手じゃないと出ません。

怒ったときは出るかもしれませんが。



豆知識として、動詞の命令形は標準語と異なります。
「見ろ!」は「見れ!」
「食べろ!」は「食べれ!」
「寝ろ!」は「寝れ!」
など、母音がオではなく、エになります。
・・・だからどうしたってわけでもないんですが。
美川べるのさん(北海道出身?)がペル罪のアンソロで「見れ!」って使ってたので、一人ほくそ笑んだくらいです。
ああいうのって、探すと面白い。

同じような状況で、「踊る大捜査線」の「室井さん」が秋田出身で、思い出したように秋田弁が出て面白かったですよ。
映画1作目の最後で青島に「ほんじなしだ」って言ったのも意味が分かって楽しかったです。(「馬鹿者だ」の意)


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龍田千己