あきら
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2004年09月19日(日)

「娼年」


 本を読んだ。
以前、読みたいって思った本だった。
古本屋で100円でget出来た。

 連休の合間に読む本じゃぁ無いかもしれないな…
と、ふっとそんな感情が浮かんだけれど、
でも、気ダルイ今の私には、ピッタリだと思った。

 一条ゆかりさんの漫画で、同じ様に身体を売る男の子の話があったけれど、
こちらの方がよりドライで日常だった。
(まぁ、漫画で書くには限界もあるでしょうし。)
特別な事情がある訳でもなく、日常に必要な谷間の存在として彼らは居て、
フィクションの中の事実を描き出していた様に思う。

 ただ…作者は女性よね。
男性にはこんな風には書けないでしょう。
30代、40代、50代と、加齢されている女性の肌を身体を成熟を
あんな風に思う男性が一体世間にどれだけ居るのだろう。

 読み終わって涙が一筋。
旦那さんが夕飯の買い物に行くというので、お金を渡した時、
ビア樽の様なお腹にそっと巻きついてみた。
あっさりと行ってしまわれたけれど、…安心。

 寂しさは、もうあまり感じない。
夫婦ってこんなものかなって言う感情が、日々更新されていくだけ。

ちょっとした幸福感を伴って…。





      

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