幸福追求記

2003年10月06日(月) 去りゆく者、生まれくる者

こんにちは。
モカです。

先月の月末から実家の猫が
行方不明になっていた。

名前を沙門(しゃもん)という。

実家にはもうかれこれ
17、8年いた。

わたしが小学校1年くらいに
庭に迷い込んできていたのを拾った。

猫は自分の死期をさとると
どこか遠くにいくという話はよく聞いていた。

だから、沙門もきっとそうなんだろう。

でも、もしかしたら帰ってくるかもしれない。

そんな思いも捨てきれない。
わたしが実家で暮らしていた時には
ずっと一緒に寝ていた。

家に帰ると玄関まで迎えに来てくれた。

自分がお腹がすくと
すりすりと足元に甘えてきた。

でも、実家に行っても
もうそんなことはないんだ。

ここ数年は一日中寝てばかりいた。

毛もごわごわになって
少なくなって
艶もなくなってた。

いつかいなくなってしまうことはわかっていたけど
寂しくて、悲しい。

きっと、もう帰ってこないんだろう。


沙門と入れ替わるように
おにいちゃんのところに赤ちゃんが生まれた。

名前は陽向(ひなた)。

沙門がいなくなって
影が落ちていた心に
温かい光が差してきたみたい。






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