水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
書店では、日本語をテーマにした本が売れてるそうですね。(by 朝日新聞) で、売上げを支えているのが中高年とか・・やっぱり。日本語本コーナーに 若いコはあまり見ないですもん。。日本語のこまやかな部分って、歳を取るほど 胸に染み渡るようで、歳を取るほど、紅葉がきれいに見えてくるのに合い通じる ものがあるように感じます。
繊細で豊かな日本語の表現にふれる。これが、まさに読書の醍醐味で、描かれ ている世界にすすっーと引き寄せられ、そして、そこに満開の桜があったとき、日 本語の深みにうっとりと目を細めたりします。
『夜桜』・・夫と別れ、息子を事故で亡くした綾子の家に、一晩だけ泊めてほし いと言って来た青年のお話。桜の描写の素晴らしさは言葉にできません。綾 子の深い喪失感に青年が投げ掛けたものは……胸を熱くしました。
「せつない話第2集・山田詠美編」(光文社文庫)第七話は、じーーーん。。
せつなさ:☆☆☆☆☆☆☆
桜で思い出すのは、浅田次郎『うたかた』(「見知らぬ妻へ」収録・光文社文庫・ 2002.01.30記)。美しい日本語で読む桜は、心の中ではいつも満開・・。
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