skajaの日記
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『ふたりの人魚』 原題『蘇州河』。レンタルDVDで鑑賞。 映画館で前宣伝を見て、前から気になってはいたけれど、 最近アート系映画は敬遠気味だったので、まだ見てなかった。 2000年の東京Filmex映画祭グランプリ作品です。 一言でいうと、けっこう好きでした。 しかし、この映画に出てくる上海という街は暗い。 上海というと、成長を続ける都市、中国では最も近代化されている というイメージだったのだけれど。 映画の舞台となるのは汚い河、廃ビル、安アパート、うらぶれたバー。 町外れという設定なのかなあ。常に寒々としたグレーな画面でした。
ムーダン、メイメイ役(二役)の女優さんがとても魅力的だった。 それに比べて馬達役の男性・・あばた顔で、悲しい表情でモゴモゴと話す 俳優さんで、うーん、何て言うか、やけにリアルなのよ。 あの人、明るく笑ったりすることあるんだろうか? 登場人物が常に同じ服を着てるのは、やっぱりわざとなんだろうか? その辺がドラえもんのキャラクターぽくて、寓話的だったとも言える。
暗くて、閉塞的で、悲しいお話だったが、不思議と辛くはなかった。 去年、『魚と寝る女』という韓国映画の前宣伝も見たけど、 こちらは辛くて痛くて恐そうなので、本編を見ることはないだろう。 画面の色調は似ていたけどね。
しかし細い女優さんだったわね、と思いながら、腹筋・背筋。
skaja

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