skajaの日記
DiaryINDEXpastwill


2002年03月05日(火) 『ふたりの人魚』

『ふたりの人魚』
原題『蘇州河』。レンタルDVDで鑑賞。
映画館で前宣伝を見て、前から気になってはいたけれど、
最近アート系映画は敬遠気味だったので、まだ見てなかった。
2000年の東京Filmex映画祭グランプリ作品です。
一言でいうと、けっこう好きでした。
しかし、この映画に出てくる上海という街は暗い。
上海というと、成長を続ける都市、中国では最も近代化されている
というイメージだったのだけれど。
映画の舞台となるのは汚い河、廃ビル、安アパート、うらぶれたバー。
町外れという設定なのかなあ。常に寒々としたグレーな画面でした。

ムーダン、メイメイ役(二役)の女優さんがとても魅力的だった。
それに比べて馬達役の男性・・あばた顔で、悲しい表情でモゴモゴと話す
俳優さんで、うーん、何て言うか、やけにリアルなのよ。
あの人、明るく笑ったりすることあるんだろうか?
登場人物が常に同じ服を着てるのは、やっぱりわざとなんだろうか?
その辺がドラえもんのキャラクターぽくて、寓話的だったとも言える。

暗くて、閉塞的で、悲しいお話だったが、不思議と辛くはなかった。
去年、『魚と寝る女』という韓国映画の前宣伝も見たけど、
こちらは辛くて痛くて恐そうなので、本編を見ることはないだろう。
画面の色調は似ていたけどね。

しかし細い女優さんだったわね、と思いながら、腹筋・背筋。


skaja

My追加