Opportunity knocks
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本屋で久しぶりに本を買った。 「ふわふわ」村上春樹・文 安西水丸・絵 「ハリーポッター アズカバンの囚人」J・K・ローリング 「TOM WAITS」ジェイ・S・エイコブス
「ふわふわ」は猫ずきの友達のために買ったもの。 「ハリーポッター アズカバンの囚人」は、賢者の石よりも おもしろいというKさんの言葉を信じて購入(ハリポタについては後日ゆっくり) そして、「TOM WAITS」 これは本当は買う予定のものではなかったのだけど、 ぱらぱらと読んでいるうちに、ついついひきこまれて 最後には買わねばという気にさせられてしまった。 結構昔からトム・ウェイツは気になっていた。 最初に「ダウン・バイ・ロー」をみたとき、 ジョン・ルーリーよりもベニーニよりも、 トム・ウェイツにいちばん好感持ったし、 「ショート・カッツ」でも飲んだくれの最低な亭主役を これ以上のリアリティはないってくらいそのままに 演じててすごく良かったし、なぜかCDも持っている。 TOM・WAITS 「CLOSING TIME」というのと TOM・WAITS 「NIGHTHAWKS AT THE DINER」
本質的な部分ですごく興味を引かれているにもかかわらず トム・ウェイツが具体的にどんな人間なのかということは 全く知らずにきた。 でもこの本を読んで、自分の直感は正しかったんだと思った。 すこし文中のトム・ウェイツの語録を抜粋してみる。
「エンターティナーってのは、ある意味、みんなフリーク・ショーの一員みたいなとこがあるんだ。誰もが幼い頃、なにがしか心に傷を負ってる。家族の死とか、家庭崩壊とか。だから旅にでるのさ。9歳の時に家をでてった親父を探しに、あるいはステーション・ワゴンに乗って自分探しの旅にな。旅の途上、ジューク・ボックスの横にひざまずいてはレイ・チャールズに祈りを捧げるようになるんだ。そして、いつの日か有名になって「ライフ」の表紙を飾ったりすりゃ、カタルシス感じて、自分のアイデンティティを取り戻せるってわけさ」
「俺は浮浪者ってどこかキリストに似てるなって思うようになった。スケートボードに乗った足のない男、泥まみれの道、教会の鐘の音、そうした原風景のような体験は、今でも俺の一部なんだ」
アウトローには違いないんだけど、大切な物をいつまでも持ちつづけ、 なおかつ、自己表現していける稀な人なのだと思う。
最後にもう一言・・
「俺が音楽の道に入ったのは、何ものにも順応する必要がなかったからさ。 もし、自分の音楽に縛られるようになったら、この世界から足を洗うよ」
かっこいいよね、すごく。 本を読みながら、久々にCDを聴いた。 「ダウン・バイ・ロー」が見たくなってきた・・・。
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