Opportunity knocks
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2,3週間くらい前のこと。 連れ合いがめずらしく小説らしきものを熱心に読んでいたので、へえ何読んでるんだろう、と思って覗いてみた。重松清の「疾走」 15歳の少年の話。何かの雑誌に書評が書いてあるのを読んだ記憶がおぼろげながらある。連れ合いは、結構時間をかけてその本を読んでいたようなのだけど読後感はあまりよろしくなかったらしい。読みたかったら読んでもいいよ、あんまりおれ的には面白くなかったけど、といってわたしの机の上に置いていった。 それからしばらく本のことを忘れていたのだけど、連休というのもあってその本のことを思い出し、今日1日かけて読んでみた。 で、その感想。 うーん。確かに良く書けてる本だなあとは思う。何がいいたいのかということも明確に書かれているし、別に文句をつけるところも特にない。でもこの本に対してショックを受けただとか、感銘を受けたかと言われると、それはなかったように思う。またこの本を繰り返し読みたいか、ときかれてもいいえと答えるしかないだろ うと思う。 重松さんという人は実際にこの小説に書かれた世界には直接ふれたことのない人なんじゃないかな、と読んでいて何となく思った。そういう世界を横でただ注意深く見ていただけの人なんじゃないかな。別にそれ自体どうこうというわけじゃないけど、やっぱり書ききれてない部分があるように思ったし、表現が直接的すぎるし、 表面にあらわれるものだけを使って書いた、という気がすごくした。 全然悪くはないし、すごくバランスのとれた小説だと思うのだけど。でもやっぱり映像向きの小説なのかもしれないと思う。
想像力がどんどん上昇していって、すべてが自由に解き放たれて、どんな世界にもとんでいけそうなそんな気持ちになれる小説が読みたい、と思う。余計な言葉はいらなくて、ほんの少しの言葉だけでそんな気持ちになれる小説。
読書の秋、いろんなものを読もうと思う。そして素晴らしい出会いができたら、と思う。
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