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「戦争の世紀をこえて」 姜尚中 森達也
本屋でひと目みて即買い。 姜尚中氏は数ある知識人の中でわたし的に尊敬している一人だし、森達也氏は(あまりよく知らないけど)オウム真理教などのドキュメンタリー映画(「A」「A2」)などを撮っている人という認識はあったのでつまらない本であるわけがないと思って買ったのだけど、かなりかなり想像以上だった。 自分が普段こころの奥底で疑問に思っていることの糸口をずるずるひきだされた感じ。久しぶりの感触。
本は戦争の痕跡(ポーランドのイエドヴァブネ村、ザクセンハウゼン強制収容所、朝鮮総督府跡、市ヶ谷記念館、)を辿りながらお互いの胸中を語り、そして意見を交換していくという感じで進んでいくのだけど、姜氏と森氏は全くタイプの違うパーソナリティを持っていて(それぞれに興味深く奥が深そう)それが文章に反映されているところがとても面白い。特に森氏は自分でも、映像の人間であり究極的には情緒的な人間であって論理は苦手である、と書いている。論理のスペシャリストである姜氏とそんな自分が対談なんて、とあるのだけど、違うふたりだからこそ一緒に書く意味があったのじゃないかとおもう。そう思える箇所が随分ある。根底にあるものは同じで、なんていうのかな、知ろう、知りたい、という貪欲なまでの熱望が感じられる。
まだ半分くらいしか読んでないし、まだまだ消化しきれてない部分もあるので時間をかけてゆっくり読もうと思う。 ああでも出会って良かったと思えるような本、ほんとうに。
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