Opportunity knocks
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仕事帰りの午後、馬頭琴奏者岡林立哉さんの演奏を聴きにいってきた。 演奏といってもライブみたいな雰囲気ではなくて、NPOの団体が国際文化交流の一環として年に4,5回企画されている講座みたいなもの。岡林さんはモンゴルの民間大使の要請で今回講師兼演奏者としてきてくださったらしい。
前半はモンゴルのお話を聴いたり、モンゴルから岡林さんが持ってきてくださったお茶(磚茶←ダンチャ、緑茶や紅茶プーアール茶等の茶葉を蒸して圧力を加えた後レンガ上に固めて乾燥させてつくったお茶。使うときはナイフで削って使う)を飲んだり、モンゴルのお菓子(ボーブ)を食べたりした。お茶はモンゴル語でスーテーツァイというのだけど、味は紅茶に牛乳と塩を入れた感じを想像していただければいいと思う。牛乳がにがてなので全部は飲めなかったけど思ったよりまずくはなかった。モンゴルの風土と習慣に合ったお茶だと岡林さんは話されていたけど、たぶん現地で飲むと何倍もおいしく感じられるんじゃないかとおもう。お菓子もけっこうおいしかった。
後半は岡林さんの演奏。 馬頭琴の演奏というものを初めて聴いたのだけど、想像していた感じの音とかなり違っていた。どんな感じを想像していたかというと、もっと湿り気のある民族調のもの。で、実際はどうだったかというと、(これがちょっと言葉にするのがなかなか難しい)何と言うか、聴いていていちばん思ったのは自由な音だなあということ。何にも依存していないというか、自然に存在する音、例えば風とか水とか土とかが発するような音にとても似ているということ。 音楽ってもちろんもともと誰かに聴かせるために存在しているものだけど、わたしはあまりそういう意識が前面にでてくるような音楽(さあ聴いてください!みたいな押し付けがましい音楽)が好きではなくて、もっと自立した音というか、自己完結しているような音楽が好きなわけで、そういう意味で岡林さんの弾く馬頭琴の音は、(わたしにとっては良い意味で)距離感みたいなものを感じさせる演奏だったようにおもう。(スミマセン、わかりにくい文章で)
そして何曲かの演奏の後、ホーミーを聴いた。 ホーミーというのはモンゴルに伝統的に伝わっている歌唱法で、一人の人間が1度に2音の音を出しながら歌うというもの。低く唸るような音と同時に、フルートか横笛のような高音の音が(しかもきちんと音階がある)きこえてくる。日本人はもちろんモンゴルでもごく少数の人しか歌うことができない歌唱法で、そばで(かなり近距離、2,3メートルくらい)聴いていても、どうしてそんな音がだせるのか、まったくわからなかった。 たぶんほんとうに実際きいた人でないとこの感じはわからないんじゃないかとおもう。生まれて初めて聴いた音。かなり衝撃的な音だった。ひとつ言えるのはかなりの可能性で病みつきになるということ。今もその音の余韻が残っている。
実は岡林さんはさとりさんのお友達(なおかつ馬頭琴の先生)で、今日の講座もさとりさんから岡林さんのライブ情報をきいて前から申し込んでいた。 さとりさんが勧めてくださらなかったら、たぶんこんなふうに馬頭琴やホーミーを聴きにいくようなことはなかったと思う。 ということで心からさとりさんに感謝。
岡林さんは現在EU諸国に演奏旅行に出かけていて、5月には帰国予定とのこと。帰国後、愛知万博で演奏されるということで、今度は東京から来られるさとりさんと一緒に演奏を聴きに行く予定。とてもたのしみにしている。
岡林さんのHPです 旅日記なども更新されているので興味のある方はぜひどうぞ。
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