Opportunity knocks
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2007年10月16日(火) 古典と格闘中

コドモはもうすぐ中間テスト。
ここ数日古典の勉強をみてやっている。
古典はいちばんの苦手教科らしく、いろいろ説明してもなかなか理解がすすまない。
テスト範囲は「源氏物語」の桐壺、箒木と古典文法、漢文。

教科書の原文とにらめっこしてても拒否反応がでるばかりなので、
本棚にあった田辺聖子訳「新源氏物語」を読ませる。

コ「(読みながら)うん、こうやって書いてあるとよみやすい」

少しは内容が頭に入った様子。
現代文も古典も物語の面白さは変わらないのだけど、見た目(原文)の小難しさに圧倒されてしまってなかなかその境地までは至らない。
もっと物語の面白さを全面に出して、その面白さを理解させてから細部に切り込んでいくという風に教えればもっと興味を持ってもらえるとおもうのだけど。まあ少ない時間数でそこまでは(やりたくても)やってられないのだろうね。

と、あーだこーだ教えているうちに久しぶりに読みたくなったので、今「新源氏物語」熟読中。
宇治十帖を読みながら、匂宮と薫は足して2で割れば調度いいのにとおもっていたら、その足して2で割ったのが光源氏だったんじゃないかということに気付いた。
誠意はないが恋愛上手の匂宮と、恋愛は下手だがまめやかな情はある薫、そんな源氏を分裂させたようなキャラクターを書き分けている宇治十帖は、作者にとってもちょっと実験的なものだったんじゃないかな、と、読んでいておもった。おもしろいです、源氏物語。


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