almanac of the wind







2001年05月19日(土) 「ライラック」について。



札幌市の花だそうですね。
小学校の頃習った記憶は有ります(笑)

ライラックをいうよりは「リラ」という方を、
個人的には好むんですが、
まあ、一般名称を書いておかなきゃね。

「ライラック」というと、思い浮かべるのはあの紫のほう。
白も有るんだけど、あまり絵にならないってゆうか(笑)
白い花だと、また思い入れが有るものが在るからね。

わたしにとってライラックは「待つ」花。
「待つ」という行為自体。
不思議とそう思っている。

札幌に長らく住むものにとって、
夏、というものは余りにも短い。
気温とか環境とか、
色々な要因が重なるのだろうが、
夏が好きであっても、嫌いであっても、
何故だか「待ち望んでいる」気がする。

あるとき、夏が、始まりますよ、
とでもゆうように、
リラの花が
一つ、また一つとその蕾を開くことによって、
ああ、今年も夏がおとずれると、
確信することができる。
そんな花。

待つ、という行為に浸っているとき、
わたしの身体は薄紫に染まる。
淡いベールのように、
あるいは、
決してふりほどけない繭のように。

自分からは決して逃れられない色をほどいてくれる、
あの夏を心待ちにしてる、
わたしがいる。






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さくらっこ [MAIL] [HOMEPAGE]

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