娘が最近爪を噛む。ぎざぎざになった爪は、ひっかかると痛いのだ。
カーサンも小学一年のときに(何故かはっきり覚えている)えんぴつのお尻を噛むのがくせになり、いつしか爪を噛むようになり、中学か高校までそれが止められなかった。
爪噛みはストレスの現れとかいうけど、そのときのカーサンにそういう自覚はなかったなあ。ただ、止めなきゃと思うのに噛んじゃう。
ある日突然噛まなくなった。多分見た目の悪さ(爪の形・噛んでる姿)に耐えられなくなったんだと思う。お年頃だったから。
だから娘が爪を噛むからといって、すわストレス、と疑うのもどうかと自分でも思うんだけど、ううーん、思い当たるフシがあるような、あるような、あるような。
この頃MDを聴きながら寝かしつけていたけど、それをやめて布団に入りながら娘に話しかけてみる。
この頃オカーサン、怒ると「もう知らない」って言うことあるよね、あれはいやだよね?と娘に尋ねると、「イヤダ」と言って顔をこすりつけてくる。
ふんふん、やはりね、なるほど。わかった、じゃあ、なるべく言わないようにする。ごめんね。 ※なるべく、というところがカーサン保険をかけている。
あとさ、たまにぺんって叩いたりしちゃうけど、あれはいけません、と怒ってるからで、娘を嫌いになったからじゃないんだよ、大好きなんだよ、と言うと、「しゅきしゅき〜」「なかよち〜」とまたも顔をこすりつけてくる。
そしてどういう経緯だったか不明だけど、オトーサンがテラスでぐるぐるってしたとき、だめとオトーサンが言った、と娘が言う。
ああ、物置を組み立てたとき、ドライバーをいじりたい娘に危ないからダメ、と夫がきつめに注意したっけ。
それだけじゃなくて、あのときは夫、娘がちょこまかまとわりついて邪魔になるのでちょっとキレ気味だったんだよなあ。夫にとって、苦手な作業に介入する怪獣と化していたんだよね。
そうか、そんなことも気にしてたんだ。思わぬ話が娘の口から出てきてちょっと驚く。カーサンから「あのことは?」と振ったわけでもないのに、娘から話してくるとは。
お手伝いしたかったの?遊びたかったの?と尋ねると、「あしょびたかった」と娘。
ダメと言われた理由(尖ったものは危ない)を説明し、オトーサンも娘のことが好きだから言うんだ、大丈夫、というと晴れ晴れとした目で笑う。
うーん。それで爪噛みなの?娘ってば。
このあと爪噛みが治まったら、話しをしたり娘の言い分を聞いたりした甲斐があるってもんだけど。
親に好かれているかどうか、そういうことに対して2歳児なりに敏感というか、2歳児ゆえの過敏というか、思うところがあったのだね。 カーサンがあなたを嫌いなわけないでしょう、というのは通じないものなのか・・・。
悪かった。 また折りをみて、今夜みたいにべったべたに甘えさせて、ガス抜きしてやらんといかんな。
というより、ほんとはそもそもガスが溜まらなければいいんだろうけど、そのときどきで譲れない一線みたいなのもカーサンあって、娘にきつく当たってしまうこともあるのよね。それはいかんともしがたい、しかたないことだろうと自分自身納得しているはずのことなんだけど。
いきあたりばったりなカーサンにつきあわされる娘も、気の毒といやー気の毒。 他人事みたいな発言してる場合か>自分。
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