2002年04月28日(日) この作品はフィクションです。

とんでもない話の始まりは
けっこうなんでもない事から始まるのかもしれない。

その日は朝から蒸し暑く
まだ4月だと言うのに
まるで真夏日のような暑さだった。

毎日7時55分に家を出て
8時5分の梅田行きの地下鉄に乗るのが日課だった
毎日毎日それの繰り返し
ただ一度も遅刻をしたことはないし
ただ一度も早く家を出ると言うこともなかった。

地下鉄の駅のその妙は気温が
意外とここちよかった
空気の出入りがないせいか
地下鉄の駅はつねにエアコンがきいている
冬はあたたかく夏は涼しく。
駅の中だけが外の世界とはきりはなされ
なにか異様な雰囲気をかもしだしていた。

そんな雰囲気を感じてると電車がやってきた
時計を見ると8時4分
今日は1分早いんだな。運転手があわてたかな
とくだらないことを思い
前から3両目の二番目のドア
いつも乗る電車の
いつも乗るドアに乗り込む

しかし今日はいつもにない事があった。
普段ならば通勤ラッシュにちょうどぶつかる時間
車内は人人人・・・・・・
どかから来てどこへ行くかわからない
そんな人の群れでいっぱいのはずだった。

なんでこんなにすいてるんだ????

この時間なのに一人しかのっていない。
しかもがらがらのはずの車内で
一人立っている
なんで座らないんだろ・・・・・・
と見つめてみた。

一人の少女だった。

17.8歳くらいだろうか
20代ではないだろう
まだ若さがのこるその少女は
一人つりかわにつかまり
文庫本ほどの大きさの何かを読んでいた

つい見つめすぎたせいか
視線を感じた少女がこちらを見る。
目があったためついおじぎをする。
おじぎはなんかおかしいかな
と自分でつっこんでみるが
少女のほうも軽くおじぎをしてくれた。

その時の少女の笑顔は
一生忘れる事はないだろう
そしてその笑顔が
まさか今後の私の人生にこうも関係してくるとは
この時点では何もわからないのであった。

続く・・・・・・・・

って続かないよぉ〜〜〜〜〜んっだ(笑)


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