chipperの日記

2002年03月04日(月) FAIR WAY

合宿に本を何冊か持って来たのですが、今まで全く読んでいませんでした。
まぁ、そんな暇がなかったというスケジュールの関係もあるのですが…
今日は一日丸々暇だったので、ちょっと目を通してみました。


村上春樹の『使い道のない風景』


彼は自分の好きな作家の一人です。
なんて言うか、文章の言葉一つ一つがよくわかるというか、
「あぁ、いいなぁ」と心の底から思えるんです。
最近ちょっと読書をサボッていましたが、彼の作品は殆ど読みました。
で、この本はまだ読んでなかったのですが、
読んでみて、すぐにやっぱり良いなぁとしみじみ思いました。


「人生で最も素晴らしいのは、過ぎ去って、もう二度と戻らないものだから」


何となく、今の自分の置かれている現状を思ってしまいました。
もしかしたら、もう二度と訪れることのない土地―
自分の帰るべき場所に戻った後で、私はどんな風景を思い返すのだろう?
どんな過去でも過ぎ去ってしまえば、どれもこれもありふれている。

そんなありふれた使い道のない風景。
それをどうにか使おうとしても、結局は上手くいかないような気がする。

でも、きっと自分はこの経験をネタにするんだろうなぁ(笑)


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