吉田修一「国宝 上 青春篇」を読み終わりました。
映画を見に行って、すぐに図書館にリクエストを出していたのが、 今になって、ようやく借りられたというわけです。 見に行ってからもう大分経ってしまっていますが、 本を開くと不思議と映画での情景が思い出されて、スラスラと読めました。
映画がとても良かったので、原作も興味が湧きましたが、 やはり、映画はかなり端折っているんだなぁ。 喜久雄の兄貴分の徳次なんて映画だと最初だけしかいかなかったけど、 原作読んだら、歌舞伎の大部屋役者になってて、かなり出番あります。
あと、母親のマツも権五郎を亡くした後の苦労とか 喜久雄とのエピソードがちょこちょこありました。 そうだよね、母親思いの喜久雄が長崎から離れて、 それっきりってことはないよなぁ。
出てくる人物全員がこの本に彩りを加えていて、 無駄な登場人物など誰一人としていないと思えました。 早く続き(下)が読みたいのですが、下巻が借りられるのは まだまだ先になりそうです…内容忘れてないと良いんだけど。
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