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■ 怪談〜カイダン〜
最近、運動不足のため頬の丸みが気になってきた。 テニプリのコスプレをしようと考えている僕には由々しき事態である。(まだコスする気なのか!?年考えろ年!!) 急遽応急処置としてエスカレーターを使わず階段で通勤することにした。 …そして、ある日。 「12、13、14、じゅーごっ!!」 前方から子供連れの夫婦が数を言いながら降りてきた。 兄弟であろう二人の子供はそれぞれ親の手を思い思いに引いて階段を降りてくる。 「15段だったねっ」 「うん、15段だった♪」 母親と声を合わせて最後の数を数えた女の子は、父親と共に同じく階段を降りてきた兄に段数の確認をし、また数えながら下へと降りていった。 (微笑ましいなぁ…) 胸の中を暖かいものがよぎり、ふと、自分も段数を数えてみようかという気になる。 「1、2、3、4…」(僕も小さい頃はあーやってかあさんといたのかなぁ?) 一歩一歩頭の中で確実に数えていく。 「7、8、9…」 (そういえば小学校のとき屋上の階段が一段増えて13段になるって噂があったよなぁ…) 13段はおろか、もともと11段しかない階段だったような気もするが。 「10、11…」 ふと。意識がザワリとした嫌な感触を覚える。 「12…」 さっきの子供連れ…父方と母方と両方、子供と一緒に数を数えていたよな… 「13…」 最後にお互い確認も取っていたんだ。間違いないだろう。 「14…」 数え方がおかしかったのか?…いや、これ以外の数え方なんてないだろう。最後の段を降り終わったときを僕はちゃんと見ていたのだから。 「15…」
「16」
一段くらい、まぁなんかの理由で狂ったりするさ
「17…………」
2段多い…
数え間違いなんて…したつもりはない。するはずがない。 子供の数え間違いを訂正せずそのまま数え続けていたとでもいうのだろうか? いや、それとも僕が無意識のうちに段数を数え間違ってしまったのだろうか…?
謎は解けない
[階段の怪談]
2002年02月23日(土)
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