おのだの今日
趣味の演劇、旅行の仕事、なんでもない毎日。


2002年05月04日(土) 演劇集団キャラメルボックス「四月になれば彼女は」神戸公演初日感想

いろんな意味で楽しみにしていた公演でした。

まずキャスト。
注目している岡内美喜子さん、ハメをはずす役が似合う細見大輔さん、そして初主役の前田綾さんという若手が全面にでたキャスティング。それをベテランと客演がささえるという構図。初演のキャストが、あまりにもはまり役ばかりでしたので、やる側がそれをどう克服し、観る側は前回とのキャラクターの違い引きずるかもしれないけど、新しいキャラクターをどう楽しめるのかな、と思っていました。

そして、音楽。
初演は、外国人アーティストを中心とした選曲だったのですが、今回はスクーデリア・エレクトロが楽曲を提供。選曲担当の加藤さんが完璧!と自負していた初演の曲たちがどう変わっているのか。

あとは、脚本。
初めてCS放送で見たときはそうでもなかったのですが、ビデオに録って何度も繰り返し見るうちに、心の中でじわじわわいてくる何かに気づいて、けっこう好きな脚本の1つになりました。
その台本が再演に際してつじつまが合わない部分を中心に大幅に改訂されたとのこと。どうなっちゃうんだろう?

さらに前説。
サポーターズクラブ会員のために大きな企画があるらしく、その準備のため、公演初日にもかかわらず、加藤さんがいない!しかぁーし、演出の成井さんが前説を担当するというのです。最近では千秋楽のクローズドサーキットの中継があるときにどさくさに紛れて(?)舞台に立っていた成井さんですが、初期のキャラメルでは役者の中心だった人。果たしてどんなおしゃべりをするのか?大注目!

<以下、例によって思いっ切りネタバレです。これから観に行く予定の人は注意して下さい。>

さてさて、全体の感想としては、
かなりいい感じでした。
実はちょっと、不安だった堀口、健太郎のキャスティングも全然違和感がなかったです。ゲストの首藤さんが演じた堀口は、もう少しスポーツマンらしい(?)単細胞なところがあってもいいかなと思ったけど、それは多分、初演で演じた近江谷さんのイメージなんでしょうね。加藤さんの日記でもう少し頑張ってほしい、みたいな事を書かれていたけどそれなりにハマってました。
藤岡さんは男の子役が板についてきた感じ。加藤さんいわく、オーディションで入ってきたときにこれでこの芝居の再演が出来るなと思ったのですが、なかなか成長しなかったそうなんです。でも過去2回も男の子役をやってきた経験が生かされていたと思います。
ベテラン勢は安心して観ていられたし、同じ役を演じていた西川さんに関してはさらにパワーアップ!!って感じでした。
正直、前回と比べて上川さん、近江谷さん、津田さん、そして退団した町田さん、酒井さんがいないので、キャスト的な心配もあったのですが、関係なかったですね。語りがなくなって脚本がシンプルになっていたことも手伝って、各人物の心の動きがとても分かり易くなってました。
後半部分はずーっと目に涙を溜めながら観てましたよ。
脚本は変わったことによってのぞみよりもあきらが主人公になってしまった、と一緒に観た人の感想でした。観た直後はそう思わなかったけど、ある意味そうかもしれませんね。特殊な能力を手に入れたあきらと彼女を好きな耕平が物語の軸の一つになっていた感はあります。そんな大きな役を、一生懸命演じていた岡内さん。また一つ階段を上がったかもしれませね。夏公演「嵐になるまで待って」ではさらに大きな役につく予感。がんばってほしいです。

音楽は前回と違って、「泣かせたろぉっ!」っていうのが見え見えの感じではなくて、さりげなく良かったと思います。
もちろんサントラ予約しましたよ。楽しみ楽しみ。

成井さんの前説は、意外なゲストの登場で劇場は異様な盛り上がり。
世界中に張る巡らせた情報網で、キャラメルの初日に加藤さんがいないピンチと聞いたらしく、ジェット機かヘリコプターでやって来た芸能人●●●が飛び入り。(あまり詳しく書くと、刺客に消されてしまうので、これ以上は書けません。……うっ……!!)
成井さんに「オレは真面目にしか出来ないから、ボケてくれ」といわれて慌ててましたけど(笑)

開演前、終演後にはグッズ売場に役者さんたちが売り子さんとして立ち、開演前の音楽は春の公演恒例のリクエスト大会があったり、役者さんのサイン入りのグッズの販売があったりと本当に劇場に入ってから出るまで、ずーっと楽しみっぱなしでした。

なんか、感想、ていうよりマニアな独り言になってしまった、今日の日記でした。






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