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2003年06月13日(金) 突然の訃報

病理学のI先生がご逝去された。
衝撃が走った。
初め聞いたときは嘘だと思った。
おそらく誰もがそう思ったであろう。
しかし冷酷な現実。

クモ膜下出血。
前日の頭痛は何かの予兆だったのか。

単身赴任で一人暮らしだったと聞いた。
一家の主を失った奥さん、子供はどんなに悲しいだろう。
倒れてすぐ、家に家族がいて病院に搬送すれば間に合ったかもしれない。

一人、家で倒れている彼を発見したのもK教授というのも何かの因果か。
実習、授業はどうするのか、附属病院の病理診断は誰がするのか、
国家試験対策の引継ぎはどうするのか・・・
人員不足の医局で彼を失ったことによる損失は計り知れない。

今でもあのVAIOの中には彼の作った
パワーポイントのスライド、国試出題頻度データが眠っている。
僕らは最後の教え子になってしまった・・・。

通夜に行ってきた人から
「ばーか、と言って起き上がりそうだった」
「最後のお別れで顔を見た瞬間、死の現実に引き戻された」
と言う言葉を聞いたときはほんとに辛かった。


彼の力を借りて取得した歯科医師免許を無駄にしない
歯科医師になることを誓う。


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