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アキラの日記
アキラ
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2004年04月15日(木)

隣のサラリーマンが酢イカとビールを嗜んでいる。

一列の席に座っていた私の隣で宴が始まっていた。
絵に描いた様に電車に飛び込んできたおじさんは、まだ春というのに暑そうに上着を小脇に抱えていた。
缶ビールを虫も殺さない様な力加減で「プシュ」という音を発てる。
喉を通る音を横で聞く私は、お疲れ様でしたと言いたくてたまらなかった。
ツンと香る臭いが鼻を突き、酢ずけイカをむしゃむしゃと食べていた。
私は思った。食べたいと。
その後、反対側では音楽を聴く女の子がいた。
大学生のような雰囲気で落ち着いた人であった。
音楽が微かに漏れていて、私の耳に聞こえてきた。
非常に激しいスネアの音で「パァン」と四分音符を叩いていた。
なんの曲かは分からないが、5分間ぐらいの間に永遠とスネアの音しか聞こえなかった。
最近の音楽はそんなに単調なリズムなのかと思った。

私も明日は音楽を身にまとってみようかと思う、今日この頃である。