ヘレンの日記
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2005年08月02日(火) 試練

日程に従い4:00の鐘とともに起床。4:30に瞑想スタート。
ところが眠気でボー。 全く集中できず、マドロム。
気づくと鐘。瞑想終了時間の6:30。

朝食を頂き休憩をして9:00からのグループ瞑想に望む。

4日目にコースは山をむかえ本格的は「ヴィパッサナー瞑想」が始まった。
1時間のグループ瞑想では退席はもちろん、体の部位を動かすことも
許されなかった。
何があっても、ここに留まり、深く自分の潜在意識に働きかけていく、
厳しい修行への覚悟と実践を要求された。

4日目の夜に本格的なヴィパッサナーの説明を聞き、5日目から修行が
始まった。1日で体得できるはずないと、昨日は、ただただ続けた。

けど今日の午前中も駄目やった。眠さに負け、瞑想どころか「妄想タイム」
になった。自分の弱い心に直面し、途方にくれた。

辛くて逃げだそうとした。部屋から半べそ顔で、
(この時間はグループじゃないから、退席は許される。)退出し

「帰ろう、もう駄目だ。私は、これ以上ここにいても、もうできない。
誰に言う。職場なら主任だ。」そう思った瞬間、主任との約束が浮かんだ。

夏休み前日、同僚と飲みに行った。そこで私は瞑想に行くことを報告した。
主任から「3つ、1つでも良いから何かを見つけて来い」と言葉も頂いた。

私が瞑想に来るにあたって、万一の時は、先輩が不在中のことをカバーして
下さってる。回りの人の協力と好意があって初めて私はここに居る。

この瞬間に本当の覚悟ができた。
自分がなぜ、ここに来たか初心を思い起こし、再び座った。

しかし、あれほど顔を洗ったのに眠い。頭に力が入らない。
指示通り強い呼吸をしてみる。

すると欠伸が出る。あ〜頭に酸素が送られていく。
そして集中。体の各部位に意識を集中し、意識をできる限り動かしていく。

うまくいかない。その時は、うまくいかない事実を受け入れる。
あ〜、また眠気が、欠伸が出る。
そして、イライラせず、集中してる自分が居た。

足が痛い。あぐらとはいえ、1時間も動かなければ痛いのは当然。
けど、その痛みも客観的に観察してみる。右足がしびれる、左は大丈夫。
そんな観察をしているうちに痛みは去ったり、やってきた。

そして11:00.瞑想終了の鐘がなる。
「集中できた!」安堵で笑みがこぼれる。

そして昼食。食べ物を口に入れ、口に広がる味、喉や内臓を伝わる感覚を
客観的に見つめながら食べ物を頂く。

食物という「養分」を取らないと体は動かない。
「食べる」とは体を維持させ活動を生む原動力。
食べる分量で、眠くもなるし、少なすぎても活力が湧かず、駄目。
改めてそう感じ、分量を調整し、感謝しながら、手を伸ばして口に運ぶ。

そして仮眠を取り、午後の瞑想に備える。
食べ物だけじゃない、睡眠もそう。
睡眠とは、目を閉じ、体を休め、次への活力を産む活動。

1つ1つの動きや、感覚にも意味があるのを体感し始めた。

おかげで、午後のグループ瞑想は朝とは見違えるほどできた!
たかが半日、されど半日。一番、辛い日だった。
しかし、自分と、真剣に向かいあった。 

その結果、この数日間で集中でき、物事を客観的に見れるように
前進している。加えて、穏やかな心をチョットずつ保ててるように
なってきた。

体内の不純物の一部が消えてなくなった瞬間も何度か味わったた。
肩こりとか体調も、良くなったかも?

辛かった6日目。しかし今日、私は何かを越えた。
見つけたのかもしれない。


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