DiaryINDEX|カコ|ミライ
私あなたの枕でも日記帳でもない。 あなたの乳母でもカウンセラーでもない。
三日連続で電話してきて 例外なく自分の話だけされる。 ごめんあなたの買い物の予定とか今どうでもいい。
時折、夏蒲団は重さが足りないから抱き枕が欲しいとか 温かくてちょっといいにおいがするんだとか甘えたこと言ってたけど
その言葉にすら苛つけるくらい疲れていた。
話を遮って自分の話を切り出す気力もなかったから 電話を取る直前に用意した遅い夕飯が冷めていくのを見ながら 日付が変わる頃まで気のない相槌を打ち続けた。
広い部屋に移動したからソファを買うよ。 そうしたらりねがうちでも寛げるでしょう?
きっとその言葉はうさぎなりの私への気遣いで。 私を好きでいてくれる証明なのだろうけど。
気遣うならばたった一言 「お疲れ様」 が聞きたかったんだ。
「そっちはどうしてた?」 って聞いて欲しかったんだ。
癒されたいのはあなただけじゃないよ。 何で当然みたいに私があなたを癒す係なの。
私に干渉しないでいてくれるけれど 単に私のことを知ろうとしてないだけなんじゃないの。 知らないくせに知ったような口をよく叩くよね。
ママにおっぱいもらって寝てろよ。 飯が用意されてシーツが洗われてる家に住んでて 自分は一人前に苦労している社会人みたいな顔ですか? ざけんな。 心が荒れる。
日曜には一年目を無事に迎えてゴハンに行くのに。 どうしようもないくらい、うきうきできないの。
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