DOTFAMILYの平和な日々
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2002年02月09日(土) カナダの剣道

カナダにやってきた理由は・・・剣道トーナメントの付き添いである。
付き添いとは言っても、私の監視下にあるのは4人だけである。
しかも、愚息だけが中学生で後は高校生。
みんな自分のことは自分でやる。
部屋も別々だ。
気分は修学旅行であるから、夜は当然寝ないで騒ぐが、私の知ったことではない。

じゃ、何故行ったんだ?!
・・・必要経費の支払いのために行ったのである。
要するに、私は彼らの財布なのであった。

愚息が剣道をやっているにもかかわらず、私は剣道のことは全く知らない。
毎年、スティーブストンという町で剣道トーナメントが行なわれていることは知っていたが、まさか愚息が参加するとは思っていなかった。
何にでも参加したがる愚息が、「僕も行きた〜い!」とでも言ったのだろう・・・
いつの間にか参加することになってた。

さて、カナダの剣道は凄い、という噂を聞いていた。
体当たり剣道だというのである。
特に女性が押して押して押し捲る。
力で責めてくる、という噂だった。

実際は・・・全然そんなことはなかった。
普通の剣道だった。
が、一つだけ噂通りの剣道をする道場があった。
「おいおい、これじゃ相撲だよ。」と、剣道のことなど何も知らない私でさえ「?」と思うほどの押し方なのだ。
押し切りで赤の勝ち!・・・なんてことはないのだけど。
竹刀を握る両手に全体重をかけ、身体を傾けて相手を押し捲る・・・とても見苦しい。
が、残念ながら(というか当然ながらというか)押し切りで勝った剣士はいなかった。

それはともかく・・・カナダにある数多くの剣道道場や大学の剣道部が、たった一つの道場のせいで「カナダの剣道って酷いんだよ」と言われるのは気の毒である。

スティーブストン剣道クラブのジュニア・チームのメンバーの女性の剣道に、美しい剣道をする人がいた。
動きが優雅なのだ。
ゆっくり動いているように見える。
勢いもないように見える。
相手が向ってきてもふわりとかわす。
まるで踊っているみたい・・・で、ずーっと相手に1本も取られずに勝ちまくっていた。
でも、あれはカナダの剣道だからではなく、単に彼女が上手かっただけだろうな。


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