無題

あたしは
ボーカリストとして
メンバーに
必要とされたかった。


あたしは
メンバーのことを悪く言う奴を許さなかった。

初めて出来た
自分のバンドだった。

初めて出来た
心からの仲間だった。

ずっと憧れてた。

つらいこともいっぱいあった。
だけど全部楽しかったし、嬉しかった。

あたしは知ってる。
音楽は独りでやるよりみんなでやったほうが楽しい。
あたしは知ってる。
独りで東京に向かう時の不安と、みんなで一緒に向かう時の楽しさ。

あたしは知ってる。
喜びも悲しみも独りでやってると独りでしか感じられないこと。
だから知ってる。
メンバーが居ることのすばらしさ。

初めて、当事者としてそれらを一緒に感じ合える、大切な仲間だった。

だから、そんな仲間を悪く言う奴は許さなかった。




大学の頃から
あたしは相当嫌われてきたんだろうな。
確かに
嫌われるようなことをいっぱいしてきたもんな。
みんなあたしに嫌われたらどういう目に合うか知ってたから
黙って付いてきてたんだろうな。
駄目な先輩でごめんね。
でも
嫌いなんだったら
仲良くしてくれなくてよかったんだよ?
群れなくてもいいんだよ?
あたしは嫌いな奴とは仲良くしない、その信念を徹底してきただけ。

ほんとはみんな陰で面白がって噂してたんだな。
まぁいいけど。
嫉ましかったんでしょ?

だから女なんて嫌い。
もういらない。

なんにもいらない。

てゆうか
なんにもなくなった、か。
2007年02月01日(木)

日記ちゃん / はゆな

My追加