月曜(だったかな?)、同期で同じ部署のユーボクと久しぶりに「ちとせ」で昼メシ。やっぱり若い(?)男が二人集まれば、話題が女の話になるのはしかたないよね。
「何処に連れてったらいいんかなー?」
ヤツは、現在攻め中のギャルをデートに誘いたいが、ネタがなく困っている様子。そこは経験豊富なマユゲ(うそ)、すかさず偉そーに説教をたれる。
「いっくらでもあるじゃんよー。例えばさあ……」 「例えば?」 やや前傾気味のユーボク。 「……(例えば、何処だろう?)」 早く言わないと「実はモテない」ってバレる(汗)。 「ど、動物園だよ、どーぶつえん。」
ふぅー、考えてコレかよと思いつつ、実際いいかもとも思う。ユーボクが狙っているギャルは「飛び職」(客室乗務員)なので、いつもワガママな客の応対で苦労していることだろう。うるさいこと言わない、けな気な動物たちに癒されることウケアイだな、うん。それに自分の経験でも動物園は楽しかった。
まだ学生のとき、テレビの動物ドキュメンタリー系の番組で「コウテイペンギン」の特集をやっていたんだが、こいつらがエラいのよ、ホント。夫婦でエサとり係と赤ちゃん暖め係に作業分担するんだけど、暖めてる姿勢がスゴく「りりしい」んだ(もちろんエサとりにいくほうも偉いよ)。南極(北極?)の切りつけるような冷たい烈風吹きすさぶ中、胸を張ってただじーっとパートナーの帰りを待つ。このけな気な姿にいたく感動し、涙したマユゲは、さっそく次の日当時の彼女を連れ出し、多摩動物園へ急いだ。
ゴリラ、豹、お前らには用はない。ふーん、キリンね。はい、次。しかし行けども行けどもペンギンは、いず。たまらず係員に尋ねたところ……、
「あー、ウチはペンギンいないんスよ」
なにー!? いないだとー(怒)! 俺はペンギンに会いたくてわざわざこんな山奥まできたんだぞ、コラ。思わず逆ギレ。
でもその後は落ち着きを取り戻し、フラットな気持ちで動物たちを見れました。「ゾウはやっぱりやさしい目をしてるねー」だって。小学校の遠足以来だな、そういえば。彼女も意外なデートスポットセレクションに驚きつつも、結構喜んでくれたようでした。
帰りに出口近くにあったお土産屋によると、なんとペンギンはそこにいたのでした。本物いねーくせに、ぬいぐるみだけ置くんじゃねーよ! その日2度目の逆ギレするマユゲでした。(後日、八景島で無事ペンギンには会えました)
2000年05月19日(金)
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