夜、H編集長の先輩編集者T氏と会食。四谷の渋い小料理店である。なんでもこの店には、作家の村上龍氏あたりもたまに顔を出すとか。マジすか。たしかに出てくる料理がやけに美味いわけである。 メンツは、T氏68歳、H編集長62歳、弊社社長のSさん50代後半、そしてわたくし31歳。久しぶりに「若いひと気分」を味わう。とはいえ、如何せんやや肩の凝る食事であった。 T氏は時折パイプをくゆらせながら大音量のハスキーボイスで豪快に語る。話題は主にT氏の著作について。「俺の本を読んでナカソネさんがこう言ったんだよ」なんていう世界なので、あっけにとられる。中曽根氏の首相在任時は、わたくし小学生。彼のイメージは「あたまのうすいそーりだいじん」だったりするわけである。もちろんそんな素振りは見せずに聞き入る。 このT氏、熱弁の要所要所で「クーククク」「グワハハハ」と大声で笑う。深い見識と陽気なキャラクター。チャーミングな68歳である。 赤坂のクラブ(アクセントは「ク」の位置)へ移動。先客として来ていた紳士とT氏は仲良さげに話しはじめた。オーディエンスに一部変更があったので、話題は再びT氏の著作について(笑)。加えてプロ野球スト問題が盛り上がる。ようやくわたくしも意見を述べたりしてみる。と、先客の紳士はストライキについて相当博識の様子。名刺交換して謎は解けた。「連合」の会長さんであった。
2004年09月21日(火)
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