「私は泣いていても綺麗だし、強い。」

なるべく独りで居たくない。
仕事がある日はなんてこと無いけれど
休日が辛い。
だから出来るだけ外出する。
本屋へ行く。
買い物をする。
ジムへ行く。
家に居る時でも必ず『何か』をする様に心掛けている。
掃除。
料理。
読書。
ストレッチ。
兄と会話。
そうやって気を紛らすのに必死。
それでも。
夜は必ずやって来る。
夜は必ずやって来る。
ベッドに潜り込み。
暗い部屋。
天井を見上げる。
白い壁。
何も無い。
瞼を閉じる。
考えたくないのに考えてしまう。
哀しくなる。
辛くなる。
寂しい。
寂しい。
寂しい。
涙がとまらない。
声をあげる。
嗚咽が苦しい。
子供みたい。

私に足りなかったものって何だろう。
女として決定的に足りなかったものって何だろう。
どうして。
どうして。
みんな私を褒め称えながら後ずさりして行くのだろう。
「お前は可愛いし、いい娘だ。」
何度言われた事だろう。
そんなに褒めてくれるのに
激しく求めてくれないのは何故だろう。
必ずみんな最後に言う。
「自信を持て。」
そして去って行く。
そんな。
そんな。
そんな無責任な。
貴方の其の態度が私に自信を失くさせるの。
どうせなら否定してくれた方が楽なのに。
足りないところがあるなら言ってくれていいのに。
女としての魅力が無い。
其れが現実なんでしょ??
解ってる。
解ってるのに。
みんな泣きたいくらい私に優しい言葉をかけて離れる。

毎晩。
毎晩啼いて。
消えてしまいたいと思う。
でもこんなに小さな胸でもちゃんと痛んでいる。
震えている。
大丈夫だ。
まだ。
まだ。
大丈夫。

私は強い。
2005年04月07日(木)

かつて・・。 / 桃色少女

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