全て見透かされていた。
醜い私の素顔。
仮面を取れば目も当てられない。

「前の男が忘れられないんだろう。」
「無理するな。」
「本当の事話せよ。」
奴は私の造り込まれた仮面に気付いていた。
仮面を剥がされたピエロは途方に暮れて
其れでもなお演じ続ける。

恐れているのはお互い様だ。
失うのが怖い。
だから何度も確認し合い。
必死に証拠を求める。

家族にも見捨てられた。
最愛の兄にも軽蔑された。
だけど。
好きなひとと少しでも一緒に居たいと思う事は。
そんなに重罪なのだろうか。
未だによく解らない。

現在迄で1番セックスをした。
一晩に何度も何度もお互いを求め合った。
また一つ螺子が外れたらしい。
どんどん壊れていく。
このままじゃ本当に。
ヤバイかも。
私。
2005年06月15日(水)

かつて・・。 / 桃色少女

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