思い出に変わるまで
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夕方からさとしクンの部屋に泊まりに行った。 彼、今日は出勤日だったから。
昨日からhideとの昔の思い出が頭の中でチラチラしてたから消したかった。 hideにはhideの生活があって、私には私の生活がある。 まして、向こうは既に家庭を持ってる。 戻りたいなんて思わない。 ただ、昔の思い出が私の中で色濃く残ってて、鍵を閉めたと思ってた箱から突然溢れ出しただけ。 自分が動揺するとは思わなかったから・・・ それに驚いただけ。
夜、彼の腕の中で眠ってる時。 もしこの人と・・・あの時みたいに別れる日が来たら・・・。 あんなに辛かった日々をまた送るのか。 あの日々に自分が耐えられるのか。 そう考えただけで目の前の視界がかすんだ。 この人の手を離したくない・・・。
苦しくて、彼を近くに感じたくて気がついたら胸に抱きついていた。 涙が溢れたけど泣いている事を悟られたくなくて声を殺して泣いた。 何かを感じ取ったのか 「どうした?mami?何かあったん?」 何でもないよ、って言ったけど少し濡れたシャツを見てそれ以上何も聞いてこなかった。
我ながらバレバレにしてしまった事に後で後悔したけど、何も聞いて来ず、いつもみたいに接してくれる彼を、彼との時間を大切にしていきたいと思った。
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