思い出に変わるまで
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2006年11月01日(水) 親友もまた・・・

親友のM奈から電話があった。
彼女は高校時代からの友達。
私より一年前に結婚し、バリバリにキャリア。
社長秘書兼、企画会社のバイヤーとして働いてる。

時期を同じくして妊娠が判明し、共に喜んでいたけど今回私は流産した。
その事を彼女にメールで知らせたところ
ちょうど手術を終え、家で安静にしていた夜
彼女から涙声で電話がかかった。

私も今日病院に行ったら胎嚢がむくんでいて、流産するか、このまま育っても障害児を産んでしまう可能性が高いと先生から言われた。
来週の検査で胎児の様子を見て結果を出す事になるらしい。

結婚して3年目にして授かった初めての子供がこんな結果になるなんて。
彼女にかける言葉が見つからないまま言葉が詰まった。

産みたい
でも産めないかもしれない
自ら産まない選択をしなくてはいけないかもしれない

赤ちゃんが正常に成長してくれるのを祈るしかなかったこの一週間
電話の内容は検査の結果

やはり先週より状態は悪い。
お腹の中で留まって出産できる可能性もあるが、障害児である確立はますます高くなった。
現在11週
堕胎手術をするなら来週しなくてはいけない
12週を過ぎると死産という形での出産となる。
この一週間何度も話し合い、彼女のダンナさんは堕胎手術をしたほうがいい。
と言ったそうだ。
今の時点で障害児を産んでしまう可能性が高いと分かっててあえて産むか
障害の重度にもよるが今後彼女達の人生は子供を中心になってしまうだろう。
第二子を望む事も諦めなければいけないかもしれない。

でも
授かった命を自らの選択で葬ってしまう事の罪悪感。
その選択を人道的にしてしまっていいのだろうか
M奈は悩んで苦しんで電話かけてきた。

難しい問題だと思う。
姉の友人にも障害児を持つ母がいる。
筋ジストロフィ。
24時間子供に付き添ってる彼女の姿はハタから見ても相当な苦労を伴ってる。
その姿を知ってる私にはM奈に
「頑張って産んで欲しい」
なんて軽はずみな言葉は言えなかった。
もし、私が同じ立場だったら・・・。
悩みながらも今回は諦めるだろう。

「mamiちゃん、私、子供諦める道を選んでもいいのかな?
その選択をしてしまっていいのかな?」

多分彼女も心は決まっていても決断が出来ないのだろう。
M奈の体のダメージを考えれば危険な賭けで出産に挑んで欲しくなかった。
後押ししてはいけないと分かっていながらも
「今回諦める事は罪じゃないよ。私でも同じ選択する。早い時点で分かったならあえてイバラの道を選ぶ事ないよ
早期なら体の回復も早い。もし後期で流産や早産してしまったら体の回復も遅いし母子共にリスクがあるんだよ。
それなら今の時点で諦めて次授かる命に賭けてみてもいいんじゃないかな?」
言ってしまった。

避けては通れない道だけどM奈の心と体の回復を今はそっと見守る事しか私には出来ない。
がんばれ!M奈!!


mamirin |MAIL

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