恋愛の仕方に、正解なんて無い。 こうすれば上手く行く、ああすれば上手く行く、 なんて知った風な恋愛ハウツー本がたくさん出ているけれど。 絶対に正しい方法なんて、無いんだと思う。 恋愛のトラブルを完結にジャンル別で述べてしまえば、 “二股”とか“価値観の違い” とかいう言葉で括れるかもしれない。 でも、人それぞれ性格も立場も状況も異なるわけで。 ある人はAという方法で、 トラブルを回避できたとしても、 別の人は同じAという方法で、 回復不能なキズを負ってしまうこともある。 そんな当たり前のコト。
近距離でも遠距離でも 別々の道を進む恋人たちも居れば、 ずっと寄り添って歩く恋人達も居る。 多分、その確率は同じくらい。 無数に“別れ”が転がってる。 どんなに努力しても、報われない想いはある。 自分が預けた愛情が、 愛情として受け取ってもらえるかどうかは、 すべて相手次第だから。 強制も押し付けもできないわけで。 私の優しさが、 彼にとってみれば単なるエゴだったり、 彼の思いやりが、 私にとってみれば他人行儀な遠慮だったりすることもあって。 相手の気分とタイミングを推し量って、 正確な気持ちを一生懸命伝えようとするけれど。
恋の前では、他人のどんなアドバイスも役に立たない。 ある温かな言葉が、気持ちを奮い立たせたり、 心を穏やかにさせることはあっても、 2人の関係を動かすのも、 進むべき道を決めるのも自分自身。 恋が終わった時に、 何かのせいにして逃げ出す弱さ。 あの時ああすれば良かった、なんて悔恨の念は届かず。 それさえも精一杯の力限りの自分であったと、 すべてを受け止める力が欲しい。
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