宝石

2004年02月15日(日)

ダーの街へ行く飛行機の中。
いつもは眠ったり、本を読みふけったりしているのに、
なんだか興奮して目は冴えたまま。
1時間半のフライトを終えて、空港に到着する15分ぐらい前。
夜景が綺麗だから、
という理由で機内のライトが最低限に消された。
中央部分に座っていた私は、顔を窓の方に向けて、
窓の外の景色をじっと見つめてみる。
目をこらして、じっと。



真っ黒な漆黒の闇に、
ぽつんぽつんと灯りが点っている。
機内はしんと静まり返っていた。
きっと皆が、その灯りを見つめているんだろう。
ちょっとだけ息を殺しながら。
なんて不思議な光景。



キラキラと瞬いていたのは、
無数の光。
何年ぶりだろう、夜景なんて。
オレンジや黄色や白。
暖色系の灯りたちがぼんやりと浮かぶ。
私がよく知っているのは、青や緑の冷たい明るさ。
私の街と、あなたの街は
街の輝きさえ違うんだね。



どちらの宝石も、とっても素敵だけれど。
それが少しだけ寂しい。

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