なにげに昨日の日記の続き。 私は何を焦っているのかなあ。自分でもよく分からない。 結婚したからって、自分の中でくすぶってるモノが解決するわけでもないのに。 楽しいことはいっぱいあるだろう。 でも、辛いこともいっぱいあるだろう。 だいたい。結婚は地に足のついた大人の男女がするもんだ。と思う。 その点に関しては、めっきり自信がないや。
「結婚が怖い」というダーリンの発言について。
彼の両親にとって結婚は後悔するものでしかなかった、らしい。 少なくとも、子供の目にはそう見えた。 離婚もせず、ハナシを聞いた限りでは、仲が良さそうに思えるのに。 それでも私は、ダーリンの両親に逢ったことさえないので、現実はよく分からない。 もしかしたら、他人が見えない感情が渦巻いているのかもしれないし。
そして経済面での問題も。 きっとダーリンは自分と同じような苦労を、子供にはさせたくないんじゃないかな。 苦労、というか、制約? 金銭面で子供の将来を阻むようなことはしたくない、という思いが人一倍強いみたいだ。 だけど今の彼には、そうしてあげられる自信も基盤も無いワケで。 困ったもんだ。
私は、すごく幸せな家庭で育ったんだと思う。 私が努力できる環境を、両親はいつでも完璧に整えてくれた。 そして彼らはお互いを大好きみたいだ、今でも。 だから私はダーリンの気持ちを想像するしかない。
日曜日の話し合いは、何時間も続いた。 困った顔をするダーリンを見て、今度は私の胸が苦しくなる。
「私と一緒に居る限り、この先もずっと、同じ話をして困らせちゃうよ」 「そんなことは気にしなくていいんだ。ちゃんと受け止めるから」
粘り強く、誠実な受け答えをしてくれる彼。 その態度がとても嬉しかった。 でもちょっと、やっぱり失恋した気分。 分かってはいたけれど、実際に言葉になってしまうと余計にショックだ。 目の前が暗いな、と思いながら、余計なことまで聞いてしまった。
「もし、私が“結婚しないなら別れる”って言ったら、どうする?」 「…時間を貰って、ちょっと考えさせてもらう」
そんなのずるいよ、ダーリン。 結婚は、頭で考えて決めるもんじゃないよ。
でも、私はこんなことを考える。 こんな風に私の気持ちを押し付けて結婚したとしても、絶対に幸せになんかなれっこない。 それにもし、ダーリンの運命の人が目の前に現れたら? ダーリンの頑な結婚観は、一瞬にして崩れてしまうんじゃないだろうか。
「相手は蝶ちゃんしか居ないって、分かってる」
その言葉が、今は悲しい。
| |