明け方魘された。 私は必死に何かを考えていた。 脳味噌を振り絞って寝惚けた頭で考えていた。 頭の芯がだるくて苛々するような感触。 完全に脳がオーバーヒートしていた。 眠って脳を休めていた筈なのに。 起きる筈の時刻よりずっと早く目を覚ました。 仕事の夢だった。 脳髄に鉛の塊を抱えたような一日だった。
今日は冷え込んだ。風が強かった。 息が出来ないような向かい風だった。 冷えて強風だったおかげで、今日のオリオンはいつもより綺麗に見えた。 夜中に外を歩いていた者の密かな特権だった。 ・・・ちょっと嬉しい。
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