ゴが出た。
ふと気配を感じて耳を澄ませたら、カサ・・・・・・と部屋の何処かで幽かな音がする。 どこだどこだどこだっ!と、音源を探った。紙の手提げ袋だった。次の瞬間、縁から顔を出したゴと目が合った。気がした。うひー・・・。 幸いな事にゴが足を滑らせ再び袋の中に落下したので、そのままそーっと袋を持って父の元へ直行。 我が家では、住人の視野に捕捉されたゴの退治は父の役目と決まっているのだ。
人間、嫌いなモノほど存在に気が付くし目に入るものなのだよなあ。 そして我が家でいつでも真っ先に見つけ出してしまうのは私なのだよなあ。 ああ嫌だ。
そんなに騒ぐ程の事じゃなかろう、中国ではこれを炒めて食べるらしいぞ。 てね、それならその炒めたゴとやらをお父様は食せるとでも言うんですか。 無理でしょうが。イナゴだって食べないんだから。私もだけど。 自分に出来ない事を引き合いに出しても説得力はありませんよーだ。
という訳で明日はバルサンデー。 ちなみにバルサンを焚く係は母。 勿論バルサン代は私が。ええ持たせて戴きますとも、いくらでも。 だからお金掛かるとか言わずに家全部に焚いてね。宜しく、お母様。
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