最強の星の真下

2004年09月17日(金) 渋い顔が上達の証。

ボスに、「エイゴが素晴らしく上達した」としぶい顔で褒められ(?)た。

ミーティングその他であれこれあれこれあれこれあれこれと早口でまくし立てるよーになった事を指して言っているらしい。
私が話せなかった方が彼にとってはありがたかったに違いない。

「えー」とか「あー」などの間も入れずに話すと相手は反論や説得、自説主張のために言葉を挿入するのに難渋する、というのは彼の今までの立て板に水のような話し方パターンでよーーく思い知らされているので。
とにかく少しくらい文法が間違っていようと丁寧な言い方でなかろうと意味が通じればいいのだ!先手必勝で言いたいことは言う!まくし立てられる前に全部言い終わる!という作戦を取っている。

私の直属上司はエイゴが不堪能で、単語一つ毎に「えー」「あー」が挟まる上、文法がおかしく発音も関西訛りなために聞き取りにくく、更にぽつ・・・ぽつ・・・としか単語が出てこないので、ボスにとっては与し易し、な存在である。
それをいいことに立て板に水作戦で、あれもこれもそれも、と、約束と違う余分なことを自分の手柄のためどんどん押し付けようとする訳だが。

私は、自分の仕事範疇については正常に進捗させたいので。理屈っぽく反撃することにしている。
優先順位をより明確に、とか。このリスクについては理解しているのか、とか。他部門との合意事項としては、とか。本国とのスケジュール調整で、とか。
そういったあたりが有効なキーワードなので多用している。でも言い方はラフだけど。
丁寧語や婉曲表現って、書くのはいいけど会話で使うのはムズカシイ。とっさに出てこないのだよねー。これがエイゴレベルの低さというものなのだろう。うむ。

そして直球勝負をされた上司はますます渋い顔になっていくのであった。わはは。


・・・・しかしこういうのは直属上司の仕事なんじゃないのか・・・?

直属上司のポジションは、エイゴが話せるのは最低限、討論できて当たり前、というのが採用前要求事項の一つなのだが。英文メールの文章も非常に子供っぽい、というか社会人らしくないし。
TOEICスコアは悪くないらしいけれど。

でも知人に、スコアだけなら730点越えているのに、全く話せないし知っている文法は学校英文法のみ、という人もいるしなあ。
730点なら、TOEICの指標を信じればレベルBで
「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。通常会話は完全に理解でき、応答もはやい。話題が特定分野にわたっても、対応できる力を持っている。業務上も大きな支障はない。正確さと流暢さに個人差があり、文法・構文上の誤りが見受けられる場合もあるが、意思疎通を妨げるほどではない」
という、延々レベルCに留まっている私からすれば、スバラシくも羨ましいレベル。のはずなのだが。

TOEICって、あんまりアテにならないものなのかも!


いや、別に自分のスコアが平行線でお金をドブに捨てたかもしれない疑惑を否定しているわけでは。
今度出るスコアの言い訳を今からしている、というわけでも。

スコアが良いのに話せない、文章が書けない、という話はよく聞くけれど、スコアが悪いのに話せる、文章が書ける、という話はまだ聞いたことがないしね・・・ふう。


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桂蘭 [MAIL] [深い井戸の底]

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