 |
 |
■■■
■■
■ 立ちはだかる「お手本」
冬の新刊について、頭の中で色々と考えてます。 ずばり「大鳥と本多の出会い」です。・・・うん、出会い。初体験(笑)
私の中での本多は、伝習隊当時にはすでに妻帯者で、脱走する辺りなんかは もしや奥様身重にでもなっているかも・・・というドリームさです。 大鳥は当然、脱走する前に奥様と子供を避難させていて、 「問われても大鳥姓を名乗るな」と固く約束させていた程の周到さ。 後々、奥様を亡くされて、後妻にまで子供を多く産ませている大鳥は、 何だかとっても好きモ・・・いや、家庭というものが好きなんだなーと思った私。 「出来ちゃってさー」とただ笑ってただけかもしんないですケド(汗)
徳川の英断に逆らう様に、時流を遡る様に、江戸を脱走した旧幕軍や諸隊らは、 これから先、なんの加護も無いまま戦って行くしかないでしょう。 立ち寄る先々で拒否されたり、返り打ちに遭ってあえなく全滅するかもしれない。 最新鋭の銃器を持っていたとは言え、不安は大きかったハズ。
「脱走?!」 当然、大鳥の真意を知った本多は、一瞬考えたでしょう。 旗本出身で、代々徳川より恩恵を預かり、また忠実に使えて来た本多家として、 その家督を継いでいる本多幸七郎としては、お家断絶とか一家離散とか頭をよぎるものが多いかと思うのです。
でも、ついて行く。
妻はお腹に愛児を宿し、守るべきモノが多い幸七郎が江戸を捨てて行軍に参加する。 その決意の源は多分、いやきっと「徳川再興」を願っていたはず。 その為に、幸七郎自らが戦いに参加する意義は大きい。 たとえ家族と離れても、徳川への恩を考えて脱走する事はやぶさかではない。 「御武運を」 そういって、脱走前夜、愛妻は三つ指ついて涙を隠し、幸七郎を送り出すんでしょう。
大鳥にしても、同じような別離を交わして江戸を脱走したはずです。
そんな共通点があったり、でも今後の不安もあったり、大所帯の脱走軍の統率がうまく行かなかったりして、 大鳥と本多の「もたれあい」が出来ていくんです。
・・・と考えたはいいけど、いまいち「なぞる」だけの在り来たりな話になりそうで面白く無い。 「あー、しかも無駄に長いのもイヤだし、かといってこまごまとした画になるのもみっともない」
先日知人に手に入れてもらった別ジャンルの作家さんの本。 これが、すっきりと、でも力強く、そしてソフトな流れで日常と「愛しい気持ち」を描いてらっしゃる。 淡々と進んでいるような白と黒のはっきりしたコントラストが印象的な画面。 でも感情が豊かで、気持ちが痛い程わかる「動揺」 そして、愛情。 なぜ、その二人は、そんなに「互いに惹かれる」のかが、数冊の本を通じて ゆっくりと、暖かく描かれ続けているんです。 ひそかに「続き物」
とにかく絵が上手い。ペンの線が良い。構図が良い。テンポの流れが良い。
同じB5版の本で、こうもページを見開いた印象が違うのか、と「本多スケール」を並べて比較してみました。 ううう・・・・見やすい画面、引き込まれる展開・・・。 「見せ方」が上手いんだなー・・・魅力的。もちろん全てが上手!!
色々と上手い人に魅せられては、そこに届きたくて研究して(笑) 今は、この作家さんに惹かれてます。 プロなんだろうか・・・?
とくに、案外と長い話を描くような時は、この人のような「飽きない流れ」でもって、 大胆に、さくさくとページを進めていける・・・、そんな伝習隊を描いてみたいなーと、画策中(笑) 次の新刊で、少しでも反映されてると良いな(むりむり)
2003年08月20日(水)
|
|
 |